バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

ケンタッキーダービー そして ハイウェイ にて

2008年05月05日 | アメリカ生活
昨日、ケンタッキーダービーが行われた。

日本でもこのニュースになったと思うが、今年のケンタッキーダービーは
とても悲しかった。

2位を勝ち取った「Eight Belles」というメスの馬、
ゴールした直後に倒れた。

走ってるときも、ゴールしたときも普通だったので、
彼女がコースで横倒しになって倒れているのをTVで見たときは
びっくりした。

両方の足首を負傷しているのが判明して、
救急車が駆けつけたが、まもなく安楽死させられた。

馬に与える痛みと、再起不能なことを考えると、
安楽死という方法が一番の手立てだったのだろう。

私とハニバニ(夫)は、TVを見ていて、BigBrown(優勝馬)の
優勝を喜ぶよりも、その出来事に釘付けであった。

悲劇としか言いようがない。
ひどすぎだ。

一生懸命走って、2位を獲得し、『よく頑張ったね』と褒めてもらうのも
つかの間、あっけなく他界してしまった。

まるでレースを駆け抜けるように、生涯を終えてしまった。



 AP通信



そして今日、私は目の前でとんでもない光景に遭遇した。

一週間の食料品の買出しに出かけた、その帰りだった。

ハイウェイに差し掛かる、ループになったところで、
何かが道の真ん中で動いていた。

動物だったら、危うく轢いてしまうので、スピードを緩めたが、
その瞬間、それが何か、そして、何が起こっているのかを把握した。

それはアナグマだったと思うが(あー、ここまで書いてきて、なんだか
とても疲労感を感じる)、ちょうど他の車に轢かれた直後の様だった。

瞬時にして、それが分かったので、凝視はできなかったが、
目をそらした視野でも、その怪我の様子がわかるほどで、
何がショックだったかって、その時点でまだ生きていたのだ。

動いてる、というよりももう苦痛でもがいてるというところか。

バックミラーにその風景がうつる。

「何かしなければ」と、咄嗟に反応したのか、思わず私はブレーキを
踏んでいた。

ハイウェイの入り口で。

後ろに誰も走ってなくてよかった。

しかし私に何ができたというのだろう。
仮に私が獣医だったとしても、手の施しようは無かったと思われる。

車を発進して、家に戻る途中、何度も何度も
「どうか一刻も早く息を引き取りますように」と祈った。

動物が車に撥ねられるなんて、この辺ではよくあることだ。
だけど、誰も好き好んで動物を撥ねたりしない。
そのアナグマを轢いてしまったドライバーも、避けられなかったのだろう。
もしかしたら、轢いてしまったことすら、知らないかも知れない。

家について、ハニバニに説明しながら、私は泣き出してしまった。

私はどちらかというと、ぶっきらぼうで、冷めたい感じのするところが
あるのだが、こと動物に関しては、とても熱くなる。

彼はそのことをとても知っているので、一通り聞いて、
「うん。今はもう楽なところにいるから。」と言ってくれた。

昨日安楽死したEight Bellesは、やっぱりあれでよかったのかも知れない。



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親切にしてくれたお返しに

2008年05月04日 | アメリカ生活
日本はGW真っ盛りだ。

私は広島出身で、GWとなれば広島フラワーフェスティバルの
何日目かに出没し、うろうろとしてまわるのがとても楽しかった。




さて、今日は土曜日で、私とハニバニ(夫)は散歩をかねて
ランチへと出かけた。

今日は『Smokey Bones』というBBQレストランへ行った。

ウェイトレスが注文を聞きにくる。

このウェイトレス、てきぱきしているが、なんだか言葉や態度が
あまりフレンドリーではなかった。

ま、こういうことはアメリカではよくあるので、私たち二人は全く
気にしない。

私はポークBBQサンドイッチとフレンチフライを注文し、

 見かけは悪いが、実際とてもデリシャス

ハニバニはBBQチキンナチョスを注文した。

 6人分ぐらいありそうなBBQチキンナチョス



食べ始めてから、5分ぐらいして、ハニバニの手が止まる。
「どしたん?」と聞いてみる。

「...BBQチキンナチョス、あんまり好きじゃないかも。」

実を言うと、ハニバニの悪い癖というか、彼の運が悪いというか、
彼は今までオーダーしたことがない食べ物にトライするのが好きで、
それはアドベンチャラス(冒険好き)でいいのだけれど、
その結果、満足したというサクセスストーリは少ない。

今回も、BBQチキンナチョスを注文してみるよと聞いて、
私は2回ぐらい、「本当に大丈夫なん?ナチョスとBBQって何か
合わんような気がするけど。」と念を押したのだ。

それでも彼は、一度自分が食べたいと決めると人の意見は聞きたがらないし、
私も「それなら勝手にしぃね。私が食べるわけじゃないし。」と
冷たくあしらうタイプなので、あえて彼を止めなかった。

それでこのザマだ。

すっかりがっかりした彼を見かねて、
「どうせ食べるんだったら、満足して食べるのがいいでしょう?
違うのオーダーすればいいじゃん。私ならそうするけど。
ウェイトレスが様子を伺いに来たら、正直に

満足しそうにないので、オーダーを変えたいですって、言いなさいよね。」

優しく(おぃ)助言してやった。

彼は自分のオーダーに責任を持つ大人の男(なんじゃそれ)なので、
今までオーダーを後になって変更したことがない。

でも、目の前で私が満足そうにランチを食べているのをみて、
さすがに自分もそうありたいと思ったか、
「うん、じゃ彼女に言ってみるよ。」と言った。

ふと、ウェイトレスが不服そうにする顔が浮かんでくる。

アメリカに来たことがある人、アメリカに住んでる人なら知っている
だろうが、ウェイトレスはチップ制で、自分の持ちテーブルを責任持って
サービスする。

時給は基本で2ドルとか、3ドルぐらいでとても低いが、
自分の仕事のやり方次第で、多くチップをもらえるわけだから、
たいていのウェイトレスは、とってもサービスがいいのだ。
そうでなければお金を稼ぐことができないのだから。

私は、もしこのウェイトレスの態度が悪ければ、チップは弾まないだろうと
思っていた。

彼女がやって来て、ハニバニがたいそう申し訳なさそうに、

「あのね、オーダーやっぱり取り替えたいんだ。
BBQチキンナチョス、僕の口には合わなくて。
別料金チャージしてもいいから、普通のナチョスに替えてくれるかな。
ゴメンね。」

私は「なんであんたが謝るのよ。なんで別料金チャージしていいって、
そこまでいらんこと言うのよ。」と思ったが、それは彼の優しいところだ。

すると彼女はこう言った。

「あら、気に入ってもらえなくて残念だわ。ゴメンナサイね。
すぐに普通のナチョスを持ってくるわね。本当にゴメンナサイね。」

「こちらこそゴメンナサイ。」とハニバニ。

その様子を私は自分のBBQサンドイッチを頬張りながら見ていた。

感じのいいウェイトレスじゃないの。
これならチップ弾んでもいいかも。

そして10分後に、普通のナチョスが運ばれてきた。

「今度こそ満足してくれればいいけど。」と彼女。

 BBQチキンナチョスのがカッコいいと思った

もちろん彼は満足で、ウェイトレスの親切さにも満足している様子だった。

それから食べ終わって料金表を持ってきてもらって気がついたが、
最初にオーダーしたBBQチキンナチョスはチャージされていなかった。

普通、チャージされた料金の15%をチップで払うのが普通だが、
彼が彼女に払ったチップはその倍の30%だったことは言うまでもない。

なんだかうれしくなった土曜日だった。


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あなたの声が聞こえないので

2008年05月01日 | 食べ物
私と夫が外食するのは、たいてい週末のランチとか、ディナーなのだが、
何かの用事で夕方から出かけたり(例えば昨日ね)
月末レポート(例えば明日から始まる)で、私に時間がないと
平日でも容赦なく外食をする。

今日は、仕事が終わってからファイナンシャルアドバイザーと
ミーティングがあったので、ディナーは外食ということになっていた。

朝からオリーブガーデンという、イタリアンレストランに行こうと
決めていて、私は一日中頭の中がイタリアーノ♪だった。

イタリアンは大好き、というか、このレストランで客全員に振舞ってくれる
ブレッドスティックと、サラダが最高に美味しいのだ。

それが行ってみて愕然となった。

平日なのにすごい客なのだ。

おまけに座ったテーブルが、ちょうどパーティーをしていた何組かの団体の
すぐ横で、落ち着いて話もできない。

話っつっても、殆んどお互いに叫ばないと聞こえないぐらいの喧騒。

「今日仕事、どうだった?」

「え?何?聞こえん。」

「は?何?今、何聞いた?」

全く話にならない話だ。

なんかお互いに、こんなのなんだか嫌だね、ということになり、
レストランを出ました。

あんな喧騒の中でディナーするなんて、嫌だ。
ましてや、こっちはお金を払って食事するお客様なのよ。

で、となりにある、いつか行ったシーフードレストランに入る。
まるで、オリーブガーデンにお客を取られましたと言われんばかりの
静まり返った店内。

とにかく空腹で、胃にいち早く食べものを詰め込みたかったので、
さっさとオーダー。

 
Stuffed Mushroom 私はそれより、ガーリックブレッドに惹かれた




私の注文品 マヒマヒというお魚と、ココナッツシュリンプとフィッシュタコス (またかよ)




ハニバニのシーフードプラター ...栄養のバランス完全無視ね


そういえば、今日会社で、社員全員にスムージーがご馳走された。
会社が躍起になってやってるチャリティーの目標額を達成したとかで、
そのお祝いで。

スムージーは会社の近くのスムージーのお店からのオーダーだった。

このスムージー、ひとつが4ドルぐらいする。
それを社員全員にご馳走すると、一体いくらなのだろう。
うちの会社は厳しいけれど、こういうことになると、すごい太っ腹なのだ。



全部飲みきれなかったので、家に持ち帰りました。





追伸: こないだ私が「彼の家に棲むテロリスト」(ここ)で、
かなり心配していた仔猫のその後の話。

ルイスの友人は気が変わって、そのまま野良犬、野良猫を
保護する団体に預けたとのこと。

彼もまたルイスの家にテロリストが潜んでいることを知っていたのか...。
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