涼しげな花です。つくば植物園の中で見かけました。説明によれば、ヨーロッパ、アジア西部地域原産で、「Filipendula ulmaria」、バラ科、シモツケソウ属の多年草です。根茎は解熱、利尿、防腐などの薬用に使われるそうです。また花や葉をハーブティーなどとしても楽しむとか。白い花が雪をかぶったようで涼しげです。写真は6月20日に撮影しました。
つくば植物園のあちこちで咲いていました。筑波山などでも自生しているもので、「Campanula punctata var. hondoensis」、キキョウ科と記されていました。釣鐘状の垂れ下がった花が特徴です。中部地方以北の高山地域に自生しているようで、草丈もそんなに大きくなく、30cmほどで、薄い赤紫色をしていました。白い花もありますが、「シロバナヤマホタルブクロ」とも言われるようです。風通しが良くて水はけも良い傾斜地などを好むようです。図鑑を見ると、「ホタルブクロ」と見分けるには、釣り鐘型の花の付け根にある「萼」の部分の違いだそうです。「ヤマホタルブクロ」はすっきりしていますが、「ホタルブクロ」は萼片に反り返る部位があるとのこと。今度よく観察してみたいと思います。写真は6月20日に撮影しました。
つくば植物園で見つかました。とても珍しい花だと思います。通常のガクアジサイには、小さな花の周辺に装飾花がありますが、写真のようにこの花には装飾化がありません。写真のように蕾は薄い赤紫色で、花が開くと6弁の可愛らしいものです。説明板によれば、「Hydrangea macrophylla f. nuda」、ユキノシタ科、アジサイ属の落葉低木です。写真は7月4日に撮影したものに更新しました。
暦の上で今年の半夏生(夏至から11日目)は7月2日でした。この頃に咲く花でハンゲショウ(半夏生)があります。写真のように茎の先端の2-3枚の葉の半分が白く変色している不思議な花です。花そのものは、白く見える房状の花序です。葉が白くなるものに、以前掲載したマタタビがあります。説明板には「半化粧」とも言われるとありましたが、まさにこの和名がぴったりかもしれませんね。毎年この時期になるとみて見たくなる不思議な花で、「Saururus chinensis」、ドクダミ科の多年草です。写真は、6月27日に撮影しました。
つくば植物園の岩礫地植物展示コーナーで見かけました。海岸付近の岩場などに自生する草丈の低い小さな花です。5弁の黄色い花の大きさは5mmくらいでしょうか。葉は肉厚で重なるようについて、草丈は5-6cmくらいでした。それにしても極く小さな黄色い花は可愛いですね。説明板によれば、「Sedum orizifolium」、ベンケイソウ科、マンネングサ属の多年草です。写真は6月2日に撮影しました。
古来神事に使われるあのサカキの花です。つくば植物園の行事の植物の展示コーナーにありました。説明板によれば、本州から九州にかけての日本や台湾・朝鮮半島、中国などに分布し、「Cleyera japonica」、ツバキ科、サカキ属の常緑高木です。程よい大きさの葉に艶があり互生しているため、枝が美しくてしなやかであることから、玉串として使われています。葉腋型垂れ下がるように伸びた花茎に白色の花が咲いているのを見るとなんとなく神々しさを感じます。花を見るのは少ないと思いましたので、掲載してみました。写真は6月20日に撮影しました。
つくば植物園の中央広場で今年も咲いていました。黄金色をした見事な花で華やかです。6月初旬ころには枝いっぱいに咲き始めて中旬ころに満開でした。和名のように黄金色に輝いて見える糸状の雄しべと中央にどっしりとしている雌しべが特徴です。花弁は5枚で梅のような形をしていますね。説明板によれば、「Hypericum patulum」、オトギリソウ科と記されていました。関東地方など寒い地方では落葉し、温暖な地域では常緑の低木だそうです。樹形も円形になり、美しいことから公園等に植栽されています。写真は6月20日に撮影しました。
今年もつくば植物園で美しい花を咲かせていました。草丈は20cmくらいでそんなに高くありませんが、花の色がとても鮮やかです。本州の中部地域の山地に生育しているようで、岩の多い山や河原などに生えています。山登りをする人にとっては、きっと疲れを癒される花だと思います。説明板には「Dianthus shinanensis」、ナデシコ科と記されていました。写真は6月20日に撮影しました。
つくば植物園で咲いていました。とても小さな赤紫色をした星形の花です。葉はウズラくらいの卵型で対生しています。説明板のよれば、「Vincetoxicum izuense」、ガガイモ科、カモメズル属の多年草です。名前の通り蔓性でほかの樹の枝や支柱などに巻きついて伸びています。本州の海岸付近で生育しているとされます。写真は6月20日に撮影しました。
つくば植物園の中で咲いていました。名前の通り、花の色が柿が実ったときの色に似ています。湿地に生える多年草で、根茎が横に伸びて増え、群生する特性があるようです。花を良く見ると、ラン独特の形状をしています。唇弁の内側には紅紫色の模様があり、美しさをひきたてています。北海道~、九州までの日本や中国北東部、朝鮮半島に広く分布し、「Epipactis thunbergii」、ラン科、カキラン属の地生ランです。写真は6月27日に撮影しました。
つくば植物園の熱帯山地雨林温室で見かけた珍しい原種ランです。写真のように樹に着生して横方向に垂れ下がった花茎の先端にとても小さな可愛い花(直径1cmくらい)が咲いています。茎は見かけは細い笹竹のように長く(約10~20cmくらい)延びて、その先端にこの花が付いていますから、枯れ木に花が咲いているようにも見えます。台湾・フィリピンが原産で、「Dendrobium equitans」と記されていました。別名は「ツバメセッコク」と言われるそうです。写真は6月17日に撮影しました。