鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『49日後・・・』

2008-04-30 20:16:44 | Weblog
初夏です・・・。

3日間大人しく養生していたおかげで、風邪も一段落。
強烈な咽喉の痛みも治まり、連休中盤。
今年の連休は、お休みが取りにくいのか、お仕事されている方も多いというのに、平日から都内へ、観劇・・・という勤め人にとっちゃ、平日の観劇なんてちょこっと贅沢です(お仕事されてた方ごめんなさい!)。
電車も空いておりました。

今日は、パルコ劇場『49日後・・・』

古い一軒家が、雨戸に閉ざされたセット。随分古そう・・・。
そこで展開される不思議な一幕。
ミステリアスな葬儀社のやり手社員の小田茜さん。
そこへ現れる人のあまりやりたがらない死体の出たお宅の片付け屋さんと称する4人。
しかも、礼服とガスマスクといった変わったいでたち。
池田成志さん、古田新太さん、松重豊さん、八嶋智人さんの物凄く個性的な俳優さん達。

古田さんが、左耳にピアス(イヤリングかな)をしていたので、あれ・・・?っと思いましたが、ストーリーの中で、どうやら社長役の池田さんとゲイの恋人同士のようです。
しかも小田さんの入浴シーンを覗き見するあたり、『バイ』という設定なのかな・・・。
オネエ言葉もとても雰囲気のあった池田さん・・・。今回の演出も池田さんだとか。
古畑任三郎の田村正和さんの物真似で、会場で笑いをとっていた八嶋さん・・・コミカルで、縦横無尽、芸達者振りをいかんなく発揮。
長身の松重さんの(この4人のキャラクターの中では、一番普通に近い人の役でしたが)真面目で、優しい新入社員ぶりが、物語に深みを与えてましたね。
どうにも、一筋縄では、いかない古田さん・・・。去年の『藪原検校』での役者っぷりとは、また違う・・・この人は、ほんとうに天性の役者だな・・・と思わせるところが凄いです。

舞台は、雨戸を取り外すとそこは、ゴミの山。
老女の死体が、放置された家屋を清掃しながら、物語は、進んでいきます。
ゴミ(死体の跡の血だまりや、ゴキブリ)などを片付けながら、この家に住んでいたのは、どうも老女ひとりではないらしい・・・という事実が明らかになっていくようです。
そして、葬儀社の社員と称する女性の正体・・・。

不思議な静かさと不気味さ、それに相対する様なギャグ(笑い)のおりなすホラー。

家の中が綺麗に片付いていきながら、物語は、終焉に向います。
ミステリアスな美女の正体が次第に明らかに・・・。

この5人が集まったのは、老女の49日目なのでしょうか・・・。