鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

まるで、知恵熱のように・・・『太宰治~桜桃忌』

2008-06-19 22:02:45 | Weblog
蒸し暑い一日。
曇り空から時々、薄日も差して・・・。

今日も、ほんとに久々の読書ネタ・・・一応、タイトルに『読書・演劇・音楽』と標榜しておきながら、看板に偽り有り・・・な訳でして・・・。
(すみません。昨日の文章とほぼ同じです。)

・・・やっぱり、今日は、太宰治だよな・・・。『桜桃忌』だしな・・・。

まだ、中学生か高校生くらいの頃、どうしてもノメリ込んでしまう作家の一人でしょうか・・・。
まるで、知恵熱にでも、罹ったように、なんか『太宰治』的に・・・。

ワタクシの初・太宰は、『斜陽』でした。
ちょうど、NHKの『銀河テレビ小説』という21:40くらいからはじまる20分くらいの連続ドラマで、初めてみたのですけど、和子役が『八千草薫』さんだったかな・・・。ほんとにほんとにお綺麗な女優さんで、いまでもとってもお綺麗で・・・。

儚く美しく悲しみに満ちた崩壊の物語でした・・・。

あの頃、熱に浮かされたように毎日、毎日、『斜陽』を読んでおりました。
随分とナマイキな中学生だったよな・・・。今にして思えば・・・。今時の中学生は、読んじゃうのかな・・・『斜陽』。

順当にいくと、まず『人間失格』でしょうかね。
こちらも異常なくらいハマリましたね。
主人公が、まるで、自分そっくりに思えて・・・自意識過剰なところというか、弱気なエゴイスト・・・。

それとも、『走れメロス』の方が、先でしょうかね・・・。

太宰治・・・まだ39歳だったのに・・・。
愛人(・・・という表現でいいのか)と入水・・・。
梅雨の雨の日なのに・・・。
気分としては、やはり晴れた日には、心中しにくいものなのでしょうか・・・。
一緒に死んでくれるひとがいて、太宰治は、幸せだったのかもしれません・・・。
一緒に亡くなった山崎富栄さんも・・・太宰治という稀代の作家と一緒に死ねて・・・うれしかったのかもしれません・・・。

☆☆☆

明日のブログは、お休みです。