鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

五体分断幻想

2012-12-23 22:53:12 | Weblog
終日くもりがちの寒い一日。


木曜日からの風邪で、終日、眠るでもなく、只、うとうとしている日々である。
今回の風邪は、前々回(9月に患った風邪)の再現のようで、あのときよりは、多少軽い様な気もしている。いくぶん免疫もできたのだろうか・・・いや・・・それにしちゃ・・・???って感じもする。

執拗に続く咽喉の痛みはないものの、気管支にいきなり・・・というパターンである。
たぶん、もう咽喉の免疫機関が作用しなくなったのだろうと思う。
それに伴い、全身の怠さ・・・手足が重い・・・この倦怠感・・・なんとかならないだろうか・・・と思っている。

このいいようのない怠さ・・・。

いっそのこと、手足、首と切断して、別のパーツと取り換えたい・・・と思う。
それくらい、イヤなダルさなのだ。

・・・かの三島由紀夫氏曰く
『通常は、意識もしないが、例えば、虫歯が痛みだすと、そこで、はじめて歯の存在を認識する』
・・・というようなことを言われていたが、普段、身体のどこも意識しないでいられるということは、たぶん、一番のしあわせなのではないだろうか・・・。

さて、簡単に分断する訳にもいかないし、代替のパーツもないし、この怠さがおさまるまで、このおもりをつけた身体を横にして、愚にもつかぬことを・・・アレコレ・・・と考え始める。

幼少の頃、『サイボーグ009』というアニメーションが、(多分、現在のテレ朝)放送されていた。
まだ、モノクロ画面の時代の話だから、記憶も遠いのだけれど、レーサーの島村ジョーが、事故で瀕死の状態になり、頭だけ(?)残して、身体は、機械のサイボーグ化して、職業レーサーを続けながら、世界平和の為?闘う・・・というストーリー。わりとワールドワイドなキャラクターが、勢揃いで、恋人(・・・だったのだろうか?)で、フランス人(・・・だと思う)でバレリーナのフラソワーズとの恋の展開も気になるところ・・・。そんなこんなしているうちに、かの米国では、『600万ドルの男』とその恋人『バイオニック・ジェミー』なる新たなるサイボーグが誕生した。こちらは、身体の一部を機械と代替。

ひとは、美しい肉体が損壊されると機械で修復して元に戻す・・・という方法に憧れを抱き続けるものらしい。
『009』の方は、多分、脳を維持するブドウ糖やらを、機械的に補給してやらないと持たないだろうから・・・多分無理だわね・・・???脳だけだと・・・『キャプテン・ハーロック』の親友・イチローさん(・・・だったか・・・名前は、失念)状態で、培養液に浸しとかないとね・・・。

そして、『ブレード・ランナー』こと・・・『アンドロイドは、電気羊の夢をみるか(フィリップ・K・ディック)』で、一応、サイボーグというよりは、アンドロイドの方が、定着したような気がするけれど、それは、まだ、『バイオニック・ジェミー』よりも後のお話。

サイボーグとアンドロイドは、似て非なるものなのかもしれない・・・。
なんか、分類にいろいろと細かい設定とかもあるんでしょうね。

・・・とにかく、いまは、私の五体分断とパーツを接続しなおして、この全身倦怠から逃れたい・・・。