鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『ZIPANG PUNK五右衛門ロックⅢ』

2012-12-30 22:45:15 | Weblog
終日、雨。降ったり止んだり。寒い1日。


昨日は、今年開館した東急シアター・オーヴへ、『五右衛門ロック・Ⅲ』を観劇に。
初秋から何度も風邪を引き、現在に至り、観劇どころではなかったのだけれど、幾分、身体も持ち直した感もあるし、前日程の寒さもなかったので、新劇場へお目見え。
かなり高さのある広い劇場(位置的にも、高所にある。ビルの11階フロアーから、更に、エスカレータで、上層階へ)で、渋谷駅から、本日の座席2階席後方まで、たどり着くのに約15分。
渋谷駅の前に位置しながらも、かなりの距離があった。

さて、今回の劇団☆新感線。
看板俳優の古田新太氏を冠しての所謂『ヘンな髪型』の大泥棒・石川五右衛門シリーズ第3弾。
ゲストに、三浦春馬氏、蒼井優氏を配しての、年末・新春公演なのだけれど。
・・・前回、前々回、北大路欣也氏、雪松泰子氏、天海祐希氏を配した布陣に対して・・・何処か、生彩を欠く舞台となった。
今回のゲストお二人は、所謂、優等生タイプ。
三浦春馬氏は、歌・ダンス・ルックスとも群を抜いて上手い。
・・・ただし、お二人とも、ソツなく平均点以上にも、関わらず、あの新感線という特殊な空間では、全く・・・と言っていいほど、没個性だった・・・。

蒼井氏に、関しては、もともと(ルックス)が、地味なだけに、全く・・・と言っていいくらい?華がない。優等生な盗人なんて、見ていて面白くも何ともないし、『すれっからし度』ゼロだから、まあ、所詮ないものねだり・・・。清純な大人しい役だったら、まあ、見られたのかも・・・?
カナキリ声と甲高いソプラノも、不協和音にしか聞こえなかった・・・。

あの異質な空間で、時々?しか現れないのに、美味しいとこだけは、全部持っていく・・・あの古田新太の力量の光る舞台であった。
・・・新感線の五右衛門は、もうこのひとしかいない・・・。

帝劇にお住まい(・・・と勝手に信じている)の浦井健治氏。
前回に続き、相変らずの王子さまで、チョ~~~プリティ。可愛い、清潔、流石、帝劇組。

このひとも、今回あまり生彩のなかった橋本じゅん氏。
前田慶次郎という美味しい役にも関わらず、どうもパワー落ちは否めないような気がする。
役の上では、めったに迎合しない粟根まこと氏演じるの石田光成との奇妙な友情が、チラみえ。これで、1本ドラマ作れそうだな・・・などと思う。
戦国バサラ大名としては、佐々木道誉も、入れてほしかった気がする。
新劇場での上演なのに、全体的にパワーが足りない?見てる私も、体力負け。

今年初が、今年最後になってしまった岡崎司さん。
このひとを見られただけでも、渋谷まで着た甲斐があったというもの・・・。