一時期の猛暑は、ひとまず治まったようだけれど、湿度が高く、蒸し暑く、そして、日照時間が、少ない?ような・・・ヘンテコな夏も後半を過ぎ・・・???いやいや、まだまだ続くのかもしれない・・・残暑が・・・。
メタルマクベスをはじめとして、21世紀に入ってからの劇団☆新感線は、いくつかシェイクスピア作品を手掛けているようで・・・。
『朧の森に棲む鬼』などは、マクベス+リチャードⅢ世を合わせたような設定を歌舞伎テイストというか・・・市川染五郎(現・松本幸四郎)に演じさせ、これは秀逸だった。
古田新太の『リチャードⅢ世』は、相当・・・失敗だったような気がする。
いかんせん、セリフに振り回されていて、ヒロイン・アンを安田成美が演じていたが、銀粉蝶、久世星佳、三田和代といった演技派を前に、まったく精彩がなく、下手さを露呈した。
やはり、オリジナルでは、イカン・・・と思ったのかどうか・・・そのヘンは、よくわからないが・・・次は、リチャードⅢ世を源平時代に置き換えた『鉈切丸』は、かなり出来がヨカッタように思う。
(こちらも、巴御前役の役で、オリジナルでは、アン役になるのだろう・・・成海璃子という女優さんが、物凄くヘタだったな・・・まあ、前出の安田成美、成海璃子・・・は、添え物だったか・・・ヘタなアイドルは、まあ、ご愛敬ってとこか・・・)
こちらは、グロスター公役に森田剛が演じていて、こういう役は、相当上手い。
・・・という訳で、オリジナルの原作は、文学座とか・・・そんなところに、任せておけばいい・・・ということが、分かったのか・・・やはり、新感線の面白さってのは、換骨奪胎にあるんだろうなぁ・・・と、今回のメタルマクベスをみて、そう思ったのだった・・・。
オリジナルでも、換骨奪胎系でも・・・マクベスを上演するのに、一番ネックになるのは、やはり『マクベス夫人』役の出来不出来なんだろうと思っている。
夫を唆し、主君を殺害後、精神に異常をきたし、死ぬ・・・という・・・面倒な役で、悪女にはなれないのに、気が強く、気が強いのに繊細で・・・そのあたりの匙加減が、相当難しいのだろうか?
そして、何より、ある程度、若さが必要ってあたり・・・かなりハードルが高い。
まだ出産前だしな?・・・マクベス夫人は・・・。
前々回のブログで、坂東玉三郎のマクベス夫人は、秀逸だったと書いたけれど・・・彼は、オトコだし。
・・・ということで、一番に思いつくのは、新感線準団員???の天海祐希あたりは、どうだろうか・・・ということで、今度、メタルマクベス夫人という別枠で、ひとつ作品を作ってみては・・・???と思うのだけれど・・・(髑髏城の七人の別バージョン『極』編みたいな?)
オオモトのメタルマクベスは、森田剛・宮沢りえのご夫婦で、演じてみてはどうだろうかね?
コレも、『おのれナポレオン』続きで、天海降板、宮沢代役・・・てのを思い出すが・・・、
ああ・・・マクベス夫人は、宮沢りえが、いいかもしれない(オリジナルで、やっても・・・)