氷点下の朝。
午後から、北風が強くなってきて、県北山沿いは、雪になっているのだろうか・・・。
朝方、一度起きて、二度寝。
母の夢を見た。
・・・夢占いによると、あまりよい夢でもなさげ。
どうも、警告夢の部類に入るんだろうか・・・とも思えるけれど。
若い頃の母で、子供と手を繋いでいた。
その子供は、まぎれもなく・・・子供時代の私・・・であった。
街中の・・・クランクの多い雑踏の角から、母が、私を呼んだ。
振り返った私は、母と子供の頃の自分に出会った。
特に、悲しいとか嬉しいとか、驚いたとか・・・そんな感情もなくて。
ただ・・・それだけ。
小さな私は、今も母と居るんだな・・・と思った。
だた・・・それだけ。
吉夢であろうと、凶夢であろうと・・・。
もう、母は此の世には、居ない・・・。
母の居ない二度目の大晦日とお正月・・・なんて、書いたから。
いいことも、悪いことも・・・。
母といた長い時間。
いいことなんて、あまりなかったし、悪い事ばっかりだったような気もするけれど。
もう母は居ないんだし。
居ないけれど、居るんだし・・・。
居るんだけれど、居ないんだし・・・。
夢で逢えたから、まあいい夢だと思っておこう。
小さかった私にも、逢えたね。
いい夢を見ても、いいことなんか起こらなかったし、悪い夢をみても、気分だけ落ち込んで、そのうち忘れた・・・。
そんなもんだね。夢なんてさ。
北条政子の夢買いのエピソードなんか有名だけれど。
妹の吉夢を買い取って、鎌倉幕府の権力者となったけれど、それ程、幸せとは、思えない運命だったような気もする。
気の休まる暇がなかったんじゃないだろうか・・・。
天下を取る人の夢は、やはり普通とは違うんだろうな・・・とか、そんなコトを思ったり。