秋晴れ。
昨夕、隣隣市のシネマ・コンプレックスで、劇団☆新感線『天號星』ライブビューイングを鑑賞。
初日からの7ステージを、出演者の体調不良で、休演。
事実上の初日公演となったようだ。
星巡り・・・。
貧乏長屋の大工の棟梁・半兵衛(古田新太)は、長屋の住人の職業斡旋のため、口入屋の 藤壺屋に入り婿になるが、藤壺屋の職業紹介は、表稼業。裏では、世の為、人の為、恨みを晴らす殺人を請け負っている。
強面の外見とは裏腹に、伝兵衛は気が弱く、大人しい平和主義者。
そんな伝兵衛が、はぐれ殺し屋の宵闇銀次(早乙女太一)と遭遇し、落雷のショックで、身体が入れ替わってしまう・・・。
上州から銀次を追ってきた人切り朝吉(早乙女友貴)が乱入。
一方、幕府の材木奉行と材木屋の白浜屋の企てで、半兵衛の長屋に危機が・・・。
相変らず、ハズレのない舞台。
看板役者の古田新太に、今迄のような殺陣は、もう体力的に無理なのか、そのギャップを埋めて、御釣りがくるくらいの早乙女太一・友貴の寸分違わぬ迫力のある殺陣が、素晴らしいの一言。
前半終了直前、二人のシルエットが、微動だにしないあたりは、流石・・・の一言。
伝兵衛の義理の娘いぶき役の山本千尋も、太極拳で、華を添える・・・が、武器を持つ殺陣とは、似て非なるものがあり、剣先が、揺れて定まらないあたり・・・なまじ早乙女兄弟の殺陣を見てしまうと、少し物足りなさが残るかも・・・?
以前のように動けぬ古田の代替案で、早乙女兄弟の起用(・・・というか、ソレを前提にあて書きされたんだろうな・・・???違うか???)は、或る意味、今後の新感線の公演のターニング・ポイント的な作品なのかもしれない。
コロナ流行で、コレ迄の形式が通用しなくなった興行の形態を探りつつある過渡期・・・なのかもしれない。
・・・かくいう、私も、都内への観劇に、少しハードルが上がって来て、以前のように、出向くことが出来なくなって、地元の映画館で、上映されるライブビューイングへシフト・・・というのもひとつの時代の流れ・・・と考えているし、機会と環境が整えば、また観劇に行きたい。