暖かい週明け。
一昨日(11月30日)。
朝イチ上映の『アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師』を鑑賞。
定年迄、無事にやりすごしたい超真面目な税務署員の熊沢。
職場でも家庭でも、我慢、我慢の日々。
熊沢は、本店(国税局)栄転の決まっているハネッ反りの部下の望月の暴走で、脱税王・橘と税務署長に屈辱を味合わされても、ひたすら我慢の毎日であったが、親友の自殺の原因を作った橘が、親友の名前さえ憶えていないことを知り激怒する。
刑期を終えて出所したてのマコトは、熊沢を巻き込み、脱税王・橘から、脱税分の10億を含め、14億円を騙し取ろうと6人の仲間とともに、作戦行動を開始する。
裏の裏の裏?迄のハラの探り合い。
演技派俳優の内野聖陽は、流石の演技力。ことなかれで済ませようとするクソ真面目な税務職員(一瞬、森本レオかと・・・?)から、高級会員制クラブで、ビリヤードに興じるカネ廻りのよい紳士役迄、きっちりと演じ分ける。大人しい人間のアングリー(怒り)を、顔の表情筋で、表現するあたりは、凄い。
爽やか(過去に訳あり?)イケメンの天才詐欺師役は、今、旬といえる岡田将生。
このふたりのタッグが絶妙。
裁判所さえも、権力に飲み込まれ、正義もヘッタクレもなくなった汚職大国の日本。
ケチケチと庶民から詐欺するのではなくて、儲かっている政治家や脱税している上級国民から、搾り取ってやれ・・・なんて思いながら、見ていたんだけれど。
勧善懲悪なんて機能しなくなった世の中だしな。
せめて映画で、憂さ晴らしするくらいかも・・・一般国民は・・・(一般庶民と書くのだろうけれど、私は、『庶民』という言葉が嫌い・・・って言っていた森茉莉のマネをして、一般国民にしてみた)。