真夏日迄、あと1歩。気温と日差しは、夏だけれど、乾いた風は、爽やかな週末。
このところ、風薫る五月に相応しい陽気で、窓から吹き込む薫風が、心地よい。
先々週だったか・・・結構な重量感のある夏蜜柑っぽい柑橘を購入したけれど、味が、いまひとつで、家人など見向きもしない・・・。
このままでは、冷蔵庫の野菜室で、朽ち果てるの待つばかりで、大量消費するには、どうしたものか・・・と、つらつら考え、2個程、贅沢に使って、夏みかんゼリーなど拵えた。
1個と半分の果汁を絞り、果汁が約150ml ほど採れたので、のこり半分の果肉をそのままゼリー容器(コレは、100円均一ショップで、購入したステンレスの小さなパウンド型で、約200mlと少しの体積がある)に入れ、ゼラチン(1袋5g)を煮溶かし、砂糖(適当)を加え、果汁を少し温めて、ステンレスのパウンド型に流し込み、冷蔵庫でひんやり冷やし固めて、夕食に供した。
ゼリー単体でも美味しいけれど、バニラアイスクリームなんか添えると、コレもまた美味しい。
5月は、ゼリーが美味しい季節で、最近は、春をすっとばして、5月は、もう夏だな・・・と感じる日も多いので、冷菓が美味しい。
詩人の立原道造は、
『五月の風をゼリーにして持ってきてください。』
なんて言っているし・・・(このくだりは、この拙ブログの・・・何時の年だったかは忘れたけれど、5月に書いていて、重複すみません)。
フレンチとか、イタリアンのコース料理のデザートにも、ミントゼリーなんか供されると、やっぱ5月のお菓子だよな・・・って思ったりする。
子供の頃、食品会社とか製菓会社が、お湯で、溶かして冷蔵庫で、固めるだけでできるインスタント(或いは、即席)ゼリーなるものを販売していたけれど、毒々しい程の緑色のメロン(味の)ゼリーとか、これまた、毒々しいようなイチゴ(味の)ゼリーとか販売していたけれど、人工甘味料のチクロだとか、合成着色料、人工香料のカタマリで、そんなものをゼリーと信じて、喰っていた。今考えると、恐ろしい。
やはり、自然の果物の果汁や果肉をたっぷり使った・・・例えば、レモンゼリーとか、ミントゼリーは、宝石のようで、美しいし、5月に食べる冷菓には、やはりゼリーが相応しい・・・なんてことを、考えた5月も間もなく終わる週末の午後。