鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『冬の絵空』**雪と花吹雪の幻影②

2009-01-19 21:16:37 | Weblog
久しぶりに暖かい一日に・・・。

『冬の絵空』昨日の続き。

舞台は、古い桜の大木。
季節は、師走。
冥界の入口らしい・・・。
冥府を守る犬達・・・これは、ギリシャ神話のケルベロス(地獄の番犬)のイメージなのだろうか・・・。
このドラマでの重要なアイテムである『犬兜』をつけた人としての証を立てられぬまま、冥界へ行けず、番犬としてたむろする宿命をになった異界の者達。
そこへ、盲目の妙海尼(この字でいいのかな・・・?)が、冥府からの使者を待つ。
この妙海尼・・・これからストーリーが展開するにつれて、かなり重要な鍵を握る女性です。
つまり、ヒロイン『お軽』。

忠臣蔵をテーマに、今までの忠臣蔵とは、全く違う解釈で繰り広げられるネオ・忠臣蔵といったお話です。

ストーリーを綴ってしまうと、ネタバレになるので、ストーリーは、劇場でお楽しみ下さい。
さわりだけ少し・・・書かせていただきました。

本編の主役は、超絶・美形とでも表現しても、よいかと思いますが、藤木直人さん。
私は、実体(・・・すみません。コンナ表現で・・・でもね。この表現、このドラマでは、ある意味を持つのよ。)にお目にかかったのは、初めてですが、匂い立つようなあでやかな容姿ですね。ほんとにお美しい。
立っているだけで、絵になるというのは、こういう人ですね。モデルさんのご出身でしたか?
沢村宗十郎という歌舞伎役者の役柄です・・・。
姿がいいだけに、惜しまれるのは、歌舞伎役者の見得と殺陣がいまひとつだったカンジですね。
なんとなく、決まらない・・・。惜しい!
もし、叶うならば、この役、ぜひ本家本元の『市川染五郎』さんあたりにやっていただきたかった。
でも、製作元がキューブさんだしな・・・。

数行前に、『実体』という表現を使いましたが、このドラマで、沢村宗十郎は、衣装化粧を落とすと、中味のない男と恋人のお軽(中越典子さん)に指摘されます。
・・・しかし、相手の中味を見抜けないのは、お軽の方・・・。
それが、この物語を悲劇へ導くことになってしまいますが・・・。
その実体のない絵空事の美しさを藤木さんならではの、天性のヴィジュアルのよさで表現していたというのは、ポイント高いと思います。この役は、美貌の役者さんでなければ、表現できませんからね。
どんなに演技力があっても、持って生まれた美しさには、勝てないってこともあるのですね・・・。

・・・明日に続きます。

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