鼎子堂(Teishi-Do)

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『冬の絵空』**雪と花吹雪の幻影③

2009-01-20 21:10:29 | Weblog
昨日とは一転。曇りがちな冬の日。

一昨日から、続いています。

今回、劇団☆新感線から、橋本じゅんさん、粟根まことさんが参戦。
橋本じゅんさんは、悩める大石内蔵助役で、いつになく、真面目な役柄だったんだけれど、これは、『吉原御免状』の柳生宗冬役を彷彿とさせました。
殺陣は、流石に新感線の役者さんです。バッチリ決まっておりましたね。
いつもは、弾けた役の多い方ですが、重厚で思慮深く悩める大石内蔵助を、重く重く演じておりました。
このドラマの真の主人公・天野屋利平を演じる生瀬勝久さんとの陰影を演じなければならなかったからなのかも・・・と思わせる重厚さ。
生瀬さん(動) VS 橋本さん(静)の対決も、ラストに向って序々にクライマックスに向います。

これも別枠で、マッスン(枡毅さん)が、大石内蔵助役だったらまた、違っていたかな・・・と思ったりで・・・。
橋本さん、少し、抑えすぎか・・・。
お相手が、生瀬さんだからな・・・。

粟根さんは、第二幕からの出演でしたが、大石の宿敵・吉良上野介役。
何故か、家臣の清水一学との同性愛に走るかわいいご老人役でしたが・・・なんで?ここで、ホモの設定をしなければならないのかしら・・・別に、いいんだけど・・・。
実は、ワタシの座席の前には、小学校低学年とおぼしき娘さんがお母さんと観劇にいらしていた・・・。
ワタシには、関係ないけれど、小学生がこんな場面みてもいいのだろうか・・・と、ちと不安に・・・。
多分、藤木さんファンの親子だろうれど・・・。

よくよく考えれば、橋本じゅんさんと粟根まことさんの役柄が、逆でもよかったかもしれない・・・と今になってそう思いましたが・・・どうでしょうかね?

吉良上野介役は、松尾貴史さんとのダブル・キャストらしいので、松尾さんヴァージョンも見てみたかったな。

さて、肝心なことが、書けないでいますが・・・。やっぱり、書いておきましょうか。
天野屋利平役で、笑いを取るところは、笑いを、狂気を演じるところは狂気を、いつもながら、きっちりとした仕事ぶり。
このアクの強さは、一体なんなんでしょうと、毎度毎度、思うのだけれど、そのひと・・・生瀬勝久さん・・・。
今回は、登場人物全てを、掌で躍らせ、全て筋書き通り・・・に人を動かす天野屋を演じておりましたが、この役・・・たぶん、このひとにしか出来ないでしょうね・・・と思わせるくらい上手い。
娘・お軽の暴走?で、少しづつ筋書きがズレて、いくのを、ブラックな笑いと冷めた理性でコントロールしていく、難しい役柄なのだろうと思います。

本日は・・・といったところで、すみません。このあと、まだ、明日に、続きます。


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