穏やかな冬至の土曜日。
一陽来復。
陰極まりて陽に転づる日。
真冬の始まりの日・・・。
昨年は、旧居住地よりも30Km北ある雷都に転居してきて、初めての冬で、対流型の灯油ストーブを購入したのだけれど、対流型ストーブは、灯油タンク一体で、灯油を給油するとき、ストーブを階下に下すか、灯油缶(ポリタンク)を二階迄、持ち上げるか・・・いづれもかなりな重労働?だったので、結局のところ、対流型ストーブは使わず仕舞いで、エアコンとカセットガスボンベのソロストーブで、ひと冬凌いだ。
エアコンも温かくなるのだけれども、流石に灯油ストーブにはかなわない。
・・・仕方がないので、給油タンクの取り外しのできる反射式のストーブを購入した。
折からの原油の値上がりで、灯油も高額になったという・・・タイミングの悪い時期であったけれど、流石に、灯油ストーブは暖かい。
旧居住地に居た頃、私は、ハロゲンの電気ストーブを使っていて、それで充分だったのだけれど、母は、起きている間は、終日、灯油ストーブを使っていた。
普通の反射式のストーブだったけれど、18リットルの灯油は、1週間から10日くらいで、使い切って、1週間に一度くらい、近所のガソリンスタンド迄、灯油を買いに行っていた。母が亡くなって、灯油を買いに行くことはなくなったけれど、今度は、自分のために灯油を買うことになりそうだ。
昭和から平成の初め頃迄は、灯油ストーブと炬燵が、冬の暖房だった。
11月の中旬頃から、灯油ストーブを使うために、灯油を給油するのだけれど、あの頃は、灯油タンクを取り外す形式のストーブでなくて、反射ストーブも一体型で、灯油缶を部屋迄持ってきて、給油していたように思う。
灯油タンクとストーブ本体が、セパレート型になったのはいつの頃からだろうか・・・???
そんなことを思いながら、やっと暖かくなった雷都の家。
灯油の匂いをかぐと、子供の頃を思い出し、クリスマス、冬休み、お正月・・・と、それに伴う灯油ストーブの暖かさを思い出す・・・。
灯油ストーブは、冬の記憶を呼び戻す・・・。