晴天なれども、寒風吹きすさぶ日曜日。
雷都では、午後になると俄雨の日が続いていて、例年なら風花なのだろうけれど。
冬のにわか雨・・・。
昨日(25日)。
映画『室町無頼』を鑑賞。
幕府、大名による過酷な徴税により、疲弊する農村。
軍略を得意とする蓮田兵衛(大泉洋)は、農民一揆を画策し、見事、徳政令を勝ち取るが・・・。
・・・現在の四公六民は、史上初の税率で、搾取され続ける疲弊した日本国民を重ねてみるような映画であった。
飄々とし無頼である兵衛なのだけれど、役者の大泉洋の殺陣の下手さには、閉口した。
兵衛に救われた蛙(才蔵)役の長尾健杜の棒術がキレッキレなのと、骨皮道賢(堤真一)のきれいな太刀捌きで、大泉の殺陣がますます下手にみえるあたり、どうにも・・・。
また、室町時代の悪女・日野富子の動向や、足利義政の東山文化の美しさなどが、まるで触れられおらず(庭園に石を配置する描写くらい?)なんだか、想像していた映像とは違っていたのが、かなり違和感もありで・・・。せっかく、きれいな中村蒼が将軍役なんだから、セリフたった二言?なのは・・・勿体ない気がする
しかし、映画のキャッチコピーが、『時代アクション巨編』ということなので、アクションに重きを置いたのだろう。そのへんを割り引いても、大泉洋の他にもっと適材(殺陣ができる)の俳優がいなかったのだろうか・・・。
遊女役の松本若菜は、リンとした美しさがあった。
映画『はたらく細胞』でも、大鉈ブン回す白いエプロンドレスのマクロファージ先生を演じていて、アクションもできる女優さん、今、旬だなぁ・・・。終局では、血みどろになっている姿も美しかったから、この室町無頼でも、戦闘員としての起用で、華があったかも・・・なんて思ったりして。
バーのホステスのように着飾って、セリフ一言・・・あったのかなかったのか・・・の幹細胞役で、ただそれだけの出演だった深田恭子とは、同年代の女優なのに、雲泥の差がある。まあ深田恭子に演技しろという方が無理なのかも?あのひとは、にっこり笑っているだけの・・・?(それでも深田恭子の方が、ギャラが高いんだろうか?)。
そんなことを考えながら、観ていた・・・。