鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

積読(つんどく):本の怨霊

2012-12-03 22:51:25 | Weblog
どんよりとした曇りの寒い一日。宵のうち、時雨れる・・・。このところ、時雨れてばかりいる。


積読・積読・積んどいたら、ドサッと夜中に崩れ落ちる。
ビクっ・・・と目を覚ますと、積んでおいた本の塔が崩壊している。

やれやれ・・・。

早々に読もうと思っても、なかなかページが進まない。
眠気が、うっとりしながら、甘く囁く・・・

眠れ~~~眠れ~~~眠ってしまぇ~~~そうすりゃ、現実から逃れることができるんだからさ。

そ~だよね~~~眠れ~~~眠れ~~~眠れ~~~。

・・・積読(つんどく)は、ただ、山積されている本たちの読まれず、放っておかれた怨念が、爆発するように、ドサっと崩れる。

本の怨霊かよ・・・。

読め~~~読め~~~読め~~~もっと読め~~~読まねば、馬鹿になるぞ~~~(反論:いいよ、もう充分、馬鹿だし・・・)。

(反論の反論:充分、馬鹿なのに、コレ以上、馬鹿になったらど~~~すんのぉ・・・歯止めかけなきゃ・・・だから・・・読め~~~読め~~~読め~~~・・・)

はいはい・・・。
でもさ・・・、鼻づまりなのよ。風邪治んないしさ。
頭痛くってさ・・・でさ、目が、チカチカしてさ・・・。

・・・だったら、積読な~~~。積読から、崩れるんだからさ~~~。

ドサっ・・・ドサドサドサっ・・・。

何で、本は積んでおくと、夜中にばかり、崩壊するのだろうか・・・?



週末病人

2012-12-02 22:53:19 | Weblog
くもりがち。ときどき、薄日が差すものの寒い一日。夜半から、また時雨れる。


仕事の関係で、月末・月初の数日間は、多忙を極めた生活が、十年以上続いていた。
特に、子会社だった頃は、請求業務と入出金のデータ作成の納期が、短くて、残業に継ぐ、残業にあけくれていたのだけれど・・・。

今年の1月から、それまでの部署も異動になって、仕事が随分とラクになってきた。
ラクになりすぎて、今は、月末・月初の数日間・・・しかも、少しだけ仕事がある・・・という随分と閑職になったものだな・・・と思っている。

以前は、ゆっくり風邪も引けなかったけれど、今年は、その『風邪』を、もう、イヤってほど、ひきまくり、いつまで、経っても完治しない・・・まあいいか・・・。仕事で、体力使わないし、その分、風邪で、補うか・・・と、相変らず、訳のわからない理屈を捏ねている。

・・・そんなこんなで、自宅に戻っても、わりと早い時間に、就寝してしまうし、本など、読もうかとページを開いても、睡魔に負けて、眠ってしまう。

或いは・・・冬眠なのか・・・。

質のよい眠りならともかく・・・。
寝入りは、夏に比べると、段違いによくなったけれど、寝起きは、相変らずなので、休日ともなれば、夜も昼もなく、寝たり起きたりの病人みたいな生活をしている。

週末病人・・・とでも呼んでもらおうか。

さて、この週末病人。
先週から始まった月次決算最終日を明日に控え、空前絶後から、4番目?くらいの不調で、目の下は、暗紫色に染まっていたが、中2日の休養で、幾分、持ち直した感もある。

明日から、また、頑張ろうか・・・と思う。
・・・ただし、朝になると、その気力も一遍で、吹き飛んで、どんより・・・な1週間の始まりになることは、大体、想像がついているけど・・・。


12月の土曜日は、時雨②

2012-12-01 22:50:43 | Weblog
灰色の空。

冷たい西風は、カサカサと乾いた音を立てて、散っていく落ち葉を舞い上げる。

お昼過ぎ、パラパラと大粒の雨・・・。

時雨れだ・・・。

時雨れの音を聴きながら、今日から、12月だと思い出す。

1年が終わる月のその始まりのついたち。
カウントダウンも始まって、去りゆく年の名残を感じながら。

12月になると毎年思うのだけれど、この・・・あともう少しで終わる・・・という安堵の気持ちをずっとずっと感じていたい。
新しい年なんて、要らない・・・と思う。
年があければ、また、アレやコレや・・・と面倒な1年が始まる。

面倒で、手におえないことは、無かったことに、できそうな気がするそんな12月の終わりの雰囲気が好きだ。

・・・もしかすると・・・。

食糧や、水、電気、ガス・・・なんかのインフラと生活に必要な物さえ、確保できれば、戒厳令もいいかもしれない(・・・実際、戒厳令なんて、生まれてこのかた、体験したことがないから、こんなお気楽なことを言っていられるのだし、エネルギーと食糧と生活必需品が、手に入らなくなったりするから、戒厳令なんかが敷かれる訳で・・・)。

去年の震災時、電気は、12時間止まり、夜は、真っ暗だった。
物音ひとつせず、星明りだけが、精妙に輝いていた・・・。

そんな世界が止まった日を思い出しながら、やがて、冬に閉ざさされる最初の日の時雨れの音を楽しんでいる。

この『12月の土曜日は、時雨』は、2007年の12月に一度、同じタイトルで、書いているけれど、あのときと今とでは、随分、仕事も生活も変わってしまった・・・。
あの頃は・・・。吸収合併の第一弾の嵐の前の静けさだったことを思い出している。

12月の土曜は時雨れ・・・このシチュエーションは、とても好きな事に、今も変わりはない。