鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

解放?された日

2018-08-21 23:33:43 | 詩のような・・・?もの

猛暑復活。
最高気温35.6℃
私、低体温なんで、既に、体温越え。

週間天気予報など、眺めると、暫くは、涼しい日は、訪れないようで・・・。

ああ、また、あの熱気と湿度をおびた空気に取り巻かれるのか・・・と思うと・・・。



5年前の今日。

私は、それ迄、携わってきた仕事を、止めることになりました。

あのときは、どうしたらよいのかわかりませんでしたが・・・。

先日、相方から、

『あの頃に比べたら、なんだか、憑き物が落ちたような、重荷を下したような・・・すっきりしたような感じだよね。随分、変わったよ。』

と言われた。


そりゃ、そうさ・・・。

派遣先から、派遣元に所属が変わって、なんだか、訳がわからぬままに、月間、数億円の支払処理をして、ラクな仕事の正社員さんを横目で見ながら、仕事は、3倍、賃金は、1/3と、きれいな反比例の関数グラグができそうなくらいの理不尽さ・・・。

理不尽も数学的なグラフだと、なんときれいな放物線(parabola)になるものよ。


それなのに、仕事があるだけ、有難い・・・と自分を半ば、騙しつつ、バカでも出来る面倒なだけの仕事から、解放されたんだもの・・・。

どうせ、あと数年もすれば、コンな仕事は、AIに取って代わられるのだから。
遅かれ、早かれ、淘汰されるのさ。

簿記を知らなくても、会計ソフトがあれば、出来る仕事。
貸し方、借り方、財務表・・・そんな用語をしらなくても、右と左に数字を打ち込めば、ソフトが間違いなく(打ち込む数字を間違えさえしなければ)、数字を出してくれて、オンラインで、上司決済。
本社にデータが飛んで、その先は、プログラムに従って、相手先の口座に振り込まれるし?

・・・なんてことを考えていたりして・・・。



私には、翼が生えていた。

その翼は、鋭い茨の棘で、雁字搦めに縛られて、私は、自分に翼があることを、知らずにいた。

でも、知らない誰かが、解放してくれた。


さあ・・・青く広い空は、すぐそこですよ・・・と美しい天使が、微笑しているのに・・・私は、全然、気がつかなかった。


そんなワタシが、解放された日。





猛残暑予報???

2018-08-20 23:45:56 | 自然・気象

つかの間の涼しさだったようです。

幾分、蒸し暑くなってきました。
台風19号、20号の通過後は、また猛暑復活・・・!の予報がでているようです。

・・・また猛暑なのか・・・。

折角、涼しくなったのになぁ・・・。

(関東地方は)7月を待たずして、梅雨明けしてしまったので、もう2か月近く夏なので、生体的にも、たぶん秋の支度(9月半ば頃)のハズなのに、まだまだ、夏は、終わらないようです。

私の居住地の過去30年間の気象データによると、歴代1位が、1997年7月の38.7℃
8月の最高気温は、2007年の38.2℃でした。

今年の最高気温は、7月の38.5℃なので、記録更新には、0.2℃及ばず・・・ですが(及ばなくていいです)。

2007年の夏は、エアコンを買い替えた時期でした。
(エアコン買替に関しては、今年もタイムリーでしたね。猛暑の前だったから、取付もそれ程、混雑しておらずでしたから・・・。相方の家は、7月末頃、エアコンの不具合が発生して、家電量販店に行ったところ、1か月待ちだそうです・・・というか、今週末に設置予定?だとか・・・)

そんなわけで、まだまだ熱中症も油断できないし、台風も本州上陸の可能性もあるようなので、夏は、まだまだ、居座るような気配です。

それにつけても・・・。
最近の気象情報は、よく当たるよなぁ・・・時系列予報で、ピッタリだし(・・・と言っても、雷雨なんかは、ピンポイントで来るから、予報が、難しいのかも・・・)。
観測技術、解析技術が、コンピューターなどの精度と共に、向上しているのでしょうね(気象テロだという噂もあるので、当たるのは当然!と言っていたヒトもいますが・・・)。

いづれにせよ・・・。
まだ、夏の途中・・・。

でも、日足は、随分と短くなりました。

美味しい秋は、まだちょっと先になりそうです。




秋への想い・・・。

2018-08-19 22:44:55 | 自然・気象
 
朝方などは、気温15℃近くまで、下がり、気分は、もう秋・・・なのですが・・・明日から、また残暑が厳しくなるとの予報で、今週中頃は、台風19号、20号の影響がありそう・・・との気象情報でした。


暑さと寒さが、混在する夏。

私は、夏が、大嫌いなので、早く終わってくれれば・・・と毎年思います。

空調管理(28℃前後)された部屋にいても・・・身体が、慣れてしまうと言うか・・・部屋から出ない限り、28℃の暑さは続くわけですし。

週末の一時的?な涼しさは、湿度の低さによるところが大きかったようです。

大陸からくる秋の高気圧は、湿度のない空気を伴い、オホーツク高気圧は、ヤマセを伴い冷夏を呼ぶ・・・高気圧の性質によって、左右される大気。

東から勢力の強い太平洋高気圧などは、海上からの水分をたっぷり含んで、蒸し暑くなる夏の典型で、日本の夏は、こちらが優勢なのでしょう。

今年は、特に、西日本は、受難の夏になりました。
豪雨と猛暑、台風、地震。

呪われた平成の総仕上げ・・・なのでしょうかね?


野菜も高騰だし。
特に、葉物野菜は、通常よりも高くて、お財布を直撃!です。

野菜不足のせいなのかどうか・・・口の中に口内炎が、ポツン。

猛暑だった数日前は、毎日のように、アイスクリームばかり食べておりましたし。

ビタミンB群の不足なのかも?


早く、この呪わしい夏が終わって、穏やかで、心静かな秋になれば・・・と思っています。




真夜中の猛攻

2018-08-18 23:23:23 | Weblog

気温30℃に届かず、湿度の低い乾いた爽やかな秋めいた晴天。

今年の夏は、スズメバチに始まって、軒下に2度の営巣、3度目、4度目は、なんとか初期のうちに、阻止することができた。

・・・このところ、ベランダ、軒下周辺に、スズメバチの姿もなくて、ヤレ、一服・・・状態で、この分なら、月に一度の忌避剤の散布でよさそうだな・・・と思っていた。

毎朝夕、軒下は、チェックしている(二度目の営巣は、同じところに、同じ大きさの巣ができていたのが、トラウマになってしまった)。


昨夜(17日)、道元の『典座教訓(抄訳版)』などを読んでいたら、窓ガラスに、バチン、バチン!と何かがぶつかる音がしているので、この時期、蝉などは、良くぶつかってくるし、蛾なども、室内の蛍光灯などに誘導されて、バタバタしていることもある。
蝉は、ガサガサした羽音が、耳障りなうえ、ミンミン鳴きながら、ぶつかってくるし、蛾は、ヴィジュアルが気持ち悪いので、ご遠慮願いたいのだけれど、隣接が、雑木林なので、仕方がない。

その蝉、蛾とは、明らかに違う音で、ぶつかってきて、あの忌むべき羽音・・・もしかすると・・・と思い、窓ガラスに近づいてみると・・・大きなスズメバチであった。

ヤツラは、夜間に活動せず、寝ているハズだが・・・と思い、それにつけても、大きなガタイである。
コレは、営巣したキイロスズメバチではなく、モンスズメバチか、或いは、世界最強といわれるオオスズメバチか・・・?
恐怖心から、大きく見えただけかもしれぬし、私には、スズメバチの種類を特定できない。

それでも・・・見るからに、狂暴そうな面構えである(でも、コレって、ワーカー(働き蜂)なのだろうし?女子だからなぁ・・・。女のコを捕まえて、狂暴ッてのも、ナンだなぁ・・・と思いながらも)。

スズメバチは、バチンバチンと何度も、何度も、猛攻を繰り返すし・・・いやいや、スズメバチくらいでは、このガラス窓を破ることは、できないだろうし、そんなに、激しくブツかると、何処か、骨折(昆虫にホネってあるのかどうか?)でもせんだろうか?と、余計な心配をしたくなるほどの、猛アタック繰り返している。

よくみると2匹程いるようだった・・・。
バチンバチン・・・蜂どもは、ぶつかっては、窓枠の桟に落下し、それでも、アタックを繰り返す。
暫くして、諦めたのか・・・静かになった。

どうしたもんかね・・・?もしかすると、鉄砲ダマ?営巣を阻まれ仕返しにでもきたのだろうか・・・。
ソレとも、再度5度目の営巣の下見か・・・と思うと、なんだか、眠れなくなってきた。

インターネットにスズメバチの生態が、詳しく記載されている文献があったので、読んでみた。

夜間の部屋の灯りに、誘導されたのは、間違いないようだし、最強のオオスズメバチが、軒下に営巣することは、稀ということらしいのだが・・・。

夜明けまで、待って、一応、忌避剤などを散布してみたが・・・どうであろうか?





早、秋の気配・・・?

2018-08-17 23:53:06 | 自然・気象


いきなり・・・秋になったような・・・そんな週末。
朝の気温20℃ちょっと・・・。


そして、明日は、16℃迄、下がる予報が出ておりました。

北海道大雪山系には、去年より44日早い初冠雪だそうで?

まだ8月なのに・・・やはり、季節が、半月以上、先走っていくのでしょうか?


それにつけても・・・。
やはり、今年の夏は、異常な暑さだったんでしょう(って、まだ夏は終わっとらんがな・・・来週から、また残暑が厳しくなるって予報でしたね・・・)。

今日は、気温30℃、室内の湿度が、40%台で、推移しておりました。

普通、30℃だと暑いハズなのですが、湿度の低さと、コレ迄の猛暑のせいか・・・とても、涼しくしのぎやすく感じました。

如何せん、空気が、軽い(・・・というか、軽く感じるというか・・・)。
昨日迄は、空気がとても重くて、どんよりしていて、澱んでいて、纏わりつくようなイヤらしさが、あったのだけれど。

大気は、一気に空気の質(っていうか、温度と含水量だけなんだけど)迄、1日にして、変えてしまうのは、偉大なチカラです。

夜間・・・外はもう既に、秋。
8月なのに、肌寒い・・・。

ほんとうに、変な夏・・・でもまだまだ続くのでしょうかね。

気温が下がってきていますので、一枚余分に着用してご就寝下さいませ。




シネマ歌舞伎:大江戸りびんぐでっど

2018-08-16 22:10:46 | 演劇・映画

くもりがち。夕刻より、雨降ったり止んだり。
湿度が高く蒸し暑い・・・猛暑日一歩手前。


お昼前より上映予定の月イチ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』を鑑賞のため、午前11時前に自宅を出発。

本日は、単独。ひとり映画。

今週初めに相方に、株主優待カードを借りてのシネマ歌舞伎鑑賞となりました。

夏休みで、映画館は、お子様連れでにぎわっておりました。
猛暑なので、ご自宅に居るより、お子様を連れて、映画館の方が、涼しくて、親御さんもラクかも?などと思いながら・・・。

こちらの上映作品は、流石に、年齢層が高くて・・・お子様などは、おらず。
それにつけても、冷やし過ぎだよ・・・というくらい、冷えてましたね。上映室。
夏の映画館にストールは、必需品ですわ


この『大江戸りびんぐでっど』は、平成21年の初演だから、カレコレ、9年前ですかね。
坂東三津五郎さん、中村勘三郎さんもまだご存命中で。
大病前の中村獅童さんもお元気そうでした。

くさや汁を浴びた死人が、ソンビとし生き返り、町人を襲う事態に、お奉行様も困り果て。
死んでしまった人間をどう裁いてよいやら・・・ということで、くさや職人の半助(現・松本幸四郎)は、ゾンビ達を束ね、人間の代わりに、ゾンビ派遣を起業し、大繁盛。

ゾンビ達は、安い手間賃で、文句も言わず、ヒトの嫌う仕事をこなして、需要は増すばかり。

幕府の財政も豊かになったのは、ゾンビ達の御かげ。

しかし・・・そのために、人間の仕事が奪われ、失業者が街にあふれだす・・・。

現代社会の縮図のような物語。


派遣=ソンビ・・・という図式が、今の派遣社員の有様を具現化しているようです。

そうです。

面倒な仕事は、派遣にやらせて、美味しいところだけ、持っていく・・・そんな正社員の前で、文句も言わず(言えず)、働いている悔しさ・・・。

身に染みるものの・・・。


9年前の上演後、再上演されておりませんが・・・当時、賛否両論だったようですね。

脚本は、『大人計画』の宮藤官九郎さん(今も、飛ぶ鳥落とす勢いの作家さんですね)。
お師匠さん?松尾スズキさんの社会派路線、強烈な皮肉、人間の心の暗闇などを踏襲しているかのような作品。

ゾンビ(派遣)を踏み台にラクをしてきた正社員さんも、迫りくるAIに・・・今度は、自分たちが、職を奪われる日も近い???・・・そんな前哨戦的な意味合いも深く・・・。



陶芸の街の森のランチ

2018-08-14 23:45:36 | Weblog

猛暑日復活・・・体温越え。
空気が重苦しい。


昨日(13日)の映画のあと、時刻は正午過ぎ。

益子町で、ランチです。

益子町は、陶芸の街。

この町を南下すると、もうひとつの陶芸の街・笠間市に辿り付きます。
同じような?地質(関東ローム層?)なので、おなじような風合いの陶器ができるようです???


訪れたのは、益子町森のレストラン。

今年の5月の中旬頃訪れたアルプスの森へ向かう道よりも、狭く、対向車が来たら、どうしよう?!的な・・・一部、舗装していない傾斜した道などを登って行って・・・ホントにこんなところにレストランがあるんかいな???という・・・山道を、ただひたすらのぼり・・・それでも、要所要所に、道案内の看板が立っているあたり・・・やはり、この上に存在するのであろう・・・と・・・。

そういえば、このパターンは、那須の『フランクリンズカフェ』のパターンに似ておるなぁ・・・。

あのお店も、山林深く・・・この先に、カフェなんぞ、存在するのか・・・と思えるような場所にありました。


・・・で、着きました。

森のレストラン。

本当に、森の中にありました。

お盆の平日・・・。
結構、混雑しておりましたが、時刻が、13時半くらいだったので、ランチを終えたお客さんのお帰りの時間だったらしく、待つことなく、テーブルに案内して貰えました。

イタリアンというコンセプトのお店で、場所が場所だけに???ディナー営業はしていないようで、ランチとティータイムのみ17:00閉店のようです。

6~7種類近い前菜を、ワンプレートに盛って(前菜は、おかわり不可)、ドリンクバーで、まず、珈琲。

前菜は、美味しいものばかり。

前菜とパンと珈琲だけでいいや・・・というくらい充実した前菜でした。
カボチャのサラダ、サーモンマリネ、カブのマリネ、グリーンサラダ、お豆腐と浅利のちょっと中華風の煮物など。

メインは、アクアパッツァをいただきました。


ちょっとゆっくりまったりしたあとは、更に山林の上(400m先と看板が出ていたので)へ向かうと陶芸の里らしく、陶芸屋さん、ピザ屋さん、カフェ、パン屋さんなどなど・・・お店のある一帯が出現・・・。

下?のレストランもこちらの数軒のお店群も、同じ系列???のようでした。


夕刻になっても、風は、ちっとも涼しくないし・・・猛暑のお盆は、続くようです。



映画:Ocean’s Eight オーシャンズ・エイト

2018-08-13 22:24:26 | 演劇・映画

本日は、朝から、映画 『Ocean’s Eight (オーシャンズ・エイト)』を鑑賞。
相方と私の居宅の中間?くらいにある道の駅で、合流。隣々市のシネマ・コンプレックスへ。

映画館へ行く道すがら、お盆のお迎えで、提灯などをもった人たちが、霊園から出てきたり・・・。
それにつけても・・・蒸し暑さ全開のお盆のお迎えの日。

映画館も、夏休み・・・ということもあって、お子様連れで、賑わっておりました。



サンドラ・ブロック主演の犯罪?映画・・・ということになっておりますが・・・。
痛快です。
個性あふれる8人の女性たちの盗みのテクニックをたっぷり堪能。
狙うは、カルティエの3kgのダイヤモンドネックレス・トゥーサン。
分け前は、ひとり1680万ドル?

それにつけても・・・サンドラ・ブロック・・・あのシェイプされた身体で、54歳だと?
信じらんね~~~。

『眺めのいい部屋』、『英国王のスピーチ』に出演していたヘレナ・ボナム・カーターも盗賊の一員として、活躍します。眺めのいい部屋のあの女の子も、円熟したいい女優さんになったなぁ・・・。

こういう映画って、『100万ドルを取り返せ!』だとか、テレビドラマ『明日があるなら』などの作品の延長上にあるのだと思いますが、電子技術・・・ハイテクを屈指するあたり、日進月歩で、セキュリティ・システムのハッキング、隙をついたトラップ、完璧なアリバイ工作・・・なんかが、見所で、技術面でも面白かったです。

カルティエのダイヤモンドのネックレスなんて、特殊な磁気でないとロック解除できないとか・・・。

手際のよさは、日本の国民的アニメ・ルパンⅢ世を彷彿とさせます。

いいなぁ。こういう映画。

ベースは、Ocean’s 11/12/13の流れを組む物語らしく、相方曰く、
『前作3作品を見ていると、もっと面白いんだケド・・・。』
ってことでしたが、私は、あいにく、観ていないんで・・・でも、単独でも充分楽しめますヨ!


コレ・・・日本版で、ドラマ化か、映画化しないかなぁ・・・。
米倉涼子あたりを主演にして、堀内敬子とか、穴戸美和公とか、峯村リエとか・・・バイプレーヤー系女優を集合させてさぁ・・・あっアイドルは要らんからね。

でも・・・似たようなヤツあったかなぁ・・・HUNTERハンターとか・・・?



ライブビューイング:劇団☆新感線 メタルマクベスDisc1-③

2018-08-12 23:23:53 | 演劇・映画

一時期の猛暑は、ひとまず治まったようだけれど、湿度が高く、蒸し暑く、そして、日照時間が、少ない?ような・・・ヘンテコな夏も後半を過ぎ・・・???いやいや、まだまだ続くのかもしれない・・・残暑が・・・。


メタルマクベスをはじめとして、21世紀に入ってからの劇団☆新感線は、いくつかシェイクスピア作品を手掛けているようで・・・。

『朧の森に棲む鬼』などは、マクベス+リチャードⅢ世を合わせたような設定を歌舞伎テイストというか・・・市川染五郎(現・松本幸四郎)に演じさせ、これは秀逸だった。

古田新太の『リチャードⅢ世』は、相当・・・失敗だったような気がする。
いかんせん、セリフに振り回されていて、ヒロイン・アンを安田成美が演じていたが、銀粉蝶、久世星佳、三田和代といった演技派を前に、まったく精彩がなく、下手さを露呈した。

やはり、オリジナルでは、イカン・・・と思ったのかどうか・・・そのヘンは、よくわからないが・・・次は、リチャードⅢ世を源平時代に置き換えた『鉈切丸』は、かなり出来がヨカッタように思う。
(こちらも、巴御前役の役で、オリジナルでは、アン役になるのだろう・・・成海璃子という女優さんが、物凄くヘタだったな・・・まあ、前出の安田成美、成海璃子・・・は、添え物だったか・・・ヘタなアイドルは、まあ、ご愛敬ってとこか・・・)
こちらは、グロスター公役に森田剛が演じていて、こういう役は、相当上手い。

・・・という訳で、オリジナルの原作は、文学座とか・・・そんなところに、任せておけばいい・・・ということが、分かったのか・・・やはり、新感線の面白さってのは、換骨奪胎にあるんだろうなぁ・・・と、今回のメタルマクベスをみて、そう思ったのだった・・・。

オリジナルでも、換骨奪胎系でも・・・マクベスを上演するのに、一番ネックになるのは、やはり『マクベス夫人』役の出来不出来なんだろうと思っている。

夫を唆し、主君を殺害後、精神に異常をきたし、死ぬ・・・という・・・面倒な役で、悪女にはなれないのに、気が強く、気が強いのに繊細で・・・そのあたりの匙加減が、相当難しいのだろうか?
そして、何より、ある程度、若さが必要ってあたり・・・かなりハードルが高い。
まだ出産前だしな?・・・マクベス夫人は・・・。

前々回のブログで、坂東玉三郎のマクベス夫人は、秀逸だったと書いたけれど・・・彼は、オトコだし。

・・・ということで、一番に思いつくのは、新感線準団員???の天海祐希あたりは、どうだろうか・・・ということで、今度、メタルマクベス夫人という別枠で、ひとつ作品を作ってみては・・・???と思うのだけれど・・・(髑髏城の七人の別バージョン『極』編みたいな?)

オオモトのメタルマクベスは、森田剛・宮沢りえのご夫婦で、演じてみてはどうだろうかね?
コレも、『おのれナポレオン』続きで、天海降板、宮沢代役・・・てのを思い出すが・・・、

ああ・・・マクベス夫人は、宮沢りえが、いいかもしれない(オリジナルで、やっても・・・)



ライブビューイング:劇団☆新感線 メタルマクベスDisc1-②

2018-08-11 22:22:22 | 演劇・映画

一昨日(9日)の夜から、ずっと頭が痛くて、身体を起こすと気持ちが悪い・・・。
片頭痛なのか自律神経がイカれてきているのか・・・。
そのせいで、眠っているのに、眠れなくて、ただ時をやり過ごすしか方法がないので(対処方法としては、薬などを飲むなんてことなんだろうけれど・・・)


・・・で、マクベス。

父?のように慕っていたレスポワール王を、妻に唆され、殺害したマクベスは、眠りも殺した。
ここ数日、あまりよく眠れていないので、マクベスの苦悩が、少しわかるような?気がする・・・全く、眠っていない訳でないのだけれど、深く眠ることは、人間には、不可欠なんだよなぁ・・・。

国王を殺害したあとのマクベスが信じることができるのは、3人の魔女の予言だけで、超自然的な存在に、未来の国王と予言されれば、信じてみたい気持ちになるのは当然だろう。
もちろん、王冠に興味を持たない人間もいるけれど。
マクベスは、小心モノだったけれど、国王になりたかった。


メタルマクベスは、シェイクスピアの『マクベス』をベースにした派生作品である。

1600年代のオリジナルのマクベス。
1980年代のメタルロックバンドのマクベス。
2218年の未来のマクベス(ランダムスターと名前は、変えてあるけれど・・・それじゃないと混乱するもんね)

パラレルワールド的に、1600年代のシェイクスピアの原作の上で、1980年代のマクベスと2218年のランダムスターが交錯する・・・。

1980年代も2218年も・・・過去と未来の出来事であって、このドラマを見ている2018年の観客にとっては、絵空事に過ぎない。

衣装、化粧、役者、ミュージシャン、演出家、脚本家が、作り出した幻の世界。
それは、1600年代の『マクベス』よりは、分かりやすく・・・でも、量子力学的には、分かりづらい。

真夏の劇場の真夏の(昼)の夢・・・。

オリジナルに固執する気はないし、前回の作品(メタルマクベス)と比較して、魔女さんたちの歌が、なかったことが残念だったかも・・・。
前回は、青酸カリ入りカレー事件をネタにして、カレーを煮ていたんだったような気がする・・・あの事件の被告は、まだ生きているし(死刑が確定したらしいけれど・・・)。

メタルマクベスの上にも、時間が堆積しているんだなぁ・・・と改めて思った次第。

そう・・・初演をみたとき・・・と現在の自分では、全く変わってしまったし、第一、真夏の平日の真昼間から、ライブビューイングなんて、あり得なかったし・・・。


ああ・・・それにつけても・・・頭が痛い・・・。
なんとかならんもんだろうか・・・この頭痛と吐き気・・・。