10月19日(水) 晴
FM千里カタリストのレッスンで、大阪・中津に来ている。
街には晩秋の涼風が吹いて凌ぎやすいけれど、心斎橋から道頓堀に下って胸の塞ぐ思いを、いかんとも為がたい。
心斎橋パルコの北口を出たら、正面の2店舗が閉店になっている。
ほかにも、ぽつりぽつりとシャッターを下ろした店舗が続き、裏通りに回ればより顕著にコロナ不況が見えてくる。
3年に及ぶ【コロナ禍と言われる状況】を出来させ、あるいは過剰に演出した罪を、国も医療専門家といわれる人たちも、ただただ罹患者数を垂れ流して国民の不安を掻き立て、治った人の数を隠ぺいした大方のマスコミたちも、深い反省とともに、今は何を為すべきなのか脚下照顧の時であろう。
対症療法のような給付金のばら撒き?
一つ覚えのような「基礎疾患を持った人、高齢者」?
ワクチン接種こそが、新型コロナウィルスに立ち向かう武器?
違う!
違います。
過去の罹患者群を精査すれば一目瞭然で、不健康な若者群(10代~30代の主に独居生活者)が全体の60~70㌫を占めてきた。
国の未来を支えるべき若い人達が、かくも不健康にもろい心身を持っておられることが、案じられてならない。
国は教育の場において、幼少時から食育や体育や衛生習慣を敷衍して行かなければならない。各家庭におかれては、なおさらである。
人類の歴史は、絶え間ないウィルスとの闘いに明け暮れてきた、とたびたび書き残してきた。
これからも、この戦は続く。
食はいのちの養い!
備えよ、常に!
改めて心したいと思う。
◆
道頓堀橋(通称ひっかけ橋)には、インバウンドの若い人たちや全国から旅行に来られた人たちで、以前のように賑わっていた。
一角に人だかりがしていて、野次馬・さくら♪はいつの間にか一番前で、ストリート・パフォーマーの城崎梁くんのマジックに感心している。
こんな平和な日々が、戻ってきたことを喜び、私たちの生活習慣と心構えで、応分の効果も見込めるのだから、無責任なマスコミに振り回されることなく、世の中を回していきたいと思う。
午後4時、近鉄難波駅始発名古屋行きの特急「ひのとり」の凛々しい出立だ。
覗いてみたら、半数の座席が埋まっていた。
旅割の効果が出ているようだけれど、バラマキ観光政策がいつまでも続くものではないのだから!
名張の朝夕はぐんと冷え込み、今日からストーブを出した。
過去一年灯油の値上がりに抵抗して、据え置きの電力に頼ってきたけれど、ここにきて電力値上げだから、さてこの冬はどうしましょうか?
さしあたり、今夜は鉄瓶のお湯で極上の珈琲を飲みましょう。
さくら♪は昔から、日々いただくのにはインスタントのネスカフェ・エクセラが好きだけれど(亡夫が選んだブランドだから)、大阪・千日前の丸福珈琲店のがつんとくる濃ゆくて苦い特有の味わいも好きなのだ。
奈良もちいどのセンター街の「音楽と珈琲 ジョニー 」は、手廻し焙煎機を使った自家焙煎の 深煎り珈琲とアナログレコードのジャズがBGMで流れる極上の時間がうれしい。
京都のイノダコーヒー本店は、ネルドリップのふくよかな味わいと大正から昭和初期の重厚なしつらえの空間も魅力で 、酒販コンサルテーションKLCの広報顧問を引き受けていたころは、しばしば通った。
東京銀座の壺眞(かずま)珈琲店も捨てがたい。
ビルの4階にエレベーターで上がると、北野武氏の絵画が存在感を訴える。
奥のバンケットで午後の珈琲を飲んだ日。 逝かれたS子さんは、「銀座のこんな素敵なお店で、マイセンのカップでお紅茶をいただいたこと、死ぬときにうれしく思い出しますね」と真顔でお礼を言ってくださった。
静謐があたりに漂っていた。
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