♪松竹座の前を通りかかったので、楽屋に回り…

９月２７日 (日) 　

先週末、仕事の話で大阪に行き、長崎堂のオルゴールの部屋で、スミスさんのオルゴールの生演奏を聴きながら、ＰＨＰの櫛原吉男部長と打ち合わせなどをした。
もとい！
櫛原吉男部長と打ち合わせなどしながら、スミスさんのオルゴールの生演奏を聴いたのだった。

そのかみの、王侯貴族のティーブレイクもかくやあらん？

２時間後長崎堂さんを出て、ホテル日航で広告会社のＭ部長と待ち合わせ。
長崎堂のマダムとも久しぶりだったせいで、思いっきり話が弾み、ホテルのロビーで午後１時の約束を４０分も遅れてしまって、Ｍ部長、桑葉の社長、ごめんなさいね！m(_ _)m

２つの約束を終え、心ブラ♪
※心ブラ ＝ 心斎橋ぶらり♪
…って、古っ!!

大丸の紳士用帽子売り場で、２つ目のボルサリーノを買う。
頑張る ( 頑張っていると思える ) 自分へのご褒美に。
頑張らせたい自分への励ましに！

いったい、ナニを頑張るんだか。

心斎橋から、道頓堀に掛かるひっかけ橋を通り、右折した直ぐのところにある松竹座に、松竹新喜劇の看板を見た。
渋谷天外さんを中心に、創立６０周年を寿ぐ座員さんがズラリ勢ぞろい。

天外さんの右後ろに、高田次郎師のお顔が見える。

金つなぎの病友・すみ子さんのお誘いで昨年の秋に師の楽屋をお訪ねしたのだった。
なんでも、高田師がすみ子さんのクリーニング店のお客さまだったご縁だそうだ。
この日、玉ちゃんや中森さん、平井さんたちもご一緒だったっけ。

師は私たちの訪問をいたく喜んでくださって、ご自分の病のカミングアウトもなされ、翌年の「季刊・金つなぎ」には、ご寄稿もいただいた。

以来折あるごとに、「会長はお元気ですか？」と、すみ子さんに訊ねてくださると聞いている。

昼の部もたけなわ。
楽屋口から階下に通じる階段を下りて、受付で短い手紙を書いた。
長崎堂のカステラを差し入れ、現役の役者道の1日も長からんことを祈る。

昼の部が終わってすぐにすみ子さんに連絡があり、「会長、お忙しいでしょうから、電話はやめて、お礼の手紙を書きます」とのことだったと。

「あの方、あのお歳で立命館大学を出てはるの。そやさかい、頭ええのんよ♪」
すみ子さんは、楽しそうに笑って電話を切った。

師匠、大切な舞台の日々。
どうぞ、私へのご配慮などは、ご無用になされてくださいませ。

松竹新喜劇の秋霜烈日を長く見続け、支えて来られた日々が、これからもどうぞ安穏のうちに、長く長く続きますように！