8月26日(水) 曇
涼しい風の吹き抜ける朝、正夫義兄さまから「則成院50回忌粗供養」の品が届いた。
男手ひとつで生きた、32年間の日々を淡々と振り返り、一文に認めた鄭重な挨拶状が添えられており、一読して涙がこぼれた。
大学の同級生同士の結婚で、穏やかな教師の日々に、授かった3番目の子どもが、双子であった。
一挙に4人の子どもの母になり、始まったご両親と8人の暮らしは、当時奈良に住み気楽なサラリーマンの親子4人家庭の私には、想像もつかない日々であったろうと、改めて思う。
則子姉さま、やさしい人でした。
子どもたちのために一生懸命生きて、力尽きて逝かれたのでした。
1年生の担任のころ、『きしゃぽっぽ』と名付けた私家版の冊子をガリ版刷りで作成し、「読んでね♪」とくださった。
「受け持ちのすべての子どもたちに光を当て、自信をもって2年生に進むきしゃぽっぽに乗った子どもたちは幸せ♪」と、読後感を書き送った。
今も我が家の2階のダンボール箱のひとつに埋もれている『きしゃぽっぽ』を見つけ出し、亡姉を深く静かに偲びたい。
息子たちに、「明日は楽々会でお義兄さんにお会いするので、お供えの金額をいくらにしよう、ね?」と尋ね、自分では決められない。
本当に、深い深い悲しみに出遭うと、人は(私は)、うじうじと思い巡らせるばかりで、なんと情けないこと!
お盆の帰省から自宅に戻るときに、「これから、コロナ余波が2波、3波とありそうやし、もう、暮れまで帰って来られないから」と言い置いて帰った次男が、「今夜、帰ってもよろしいでしょうか?」とメールをしてきた。
滋賀のクライアントさんの仕事が入ったから、とのことで、大阪から朝、出発したほうがラクなのに、夜のうちに車で名張に走ってくる。
兄と3人で開く飲み会、『三人会』の今夜のテーマは、新型コロナ、定年後の生き方、親子で暮らしたこの古家への愛着・・・。
「週の半ばやから、今日のうちにサヨナラしようね」と言い合ったのに、氣が付いたら、午前1時。 「さよなら、さようなら」
片づけをして、メールの受送信を済ませたら午前4時半!
眠る時間がなく、明け初めた外気が心地よく、朝風呂を浴びて、楽々会への差し入れを作ったりする。
完徹!
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