さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪すずらんの花咲く朝は かなしけれ…

2009年05月06日 12時38分03秒 | 金つなぎの会
病友の米ちゃんは一鉢のすずらんを大切に育て、年々増やしておられる。

すずらんが好きだから…、だけではない。

すずらんの根に毒があると知り、「一人娘に心配かけないように、そのときが来たら自死を選ぶの。 そのための毒草・すずらんを手近に置いているのよ」と話す。
悲しくも凛々しい、病者の予後に託す決意ではある。

すずらんの毒成分はコンバラマリン【convallamarin】やコンバラトキシン【convallatoxin】と言い、ジギタリスやストロファンツスに含まれる強心配糖体(digitoxinやstrophanthin)と類似した構造をもち、中毒としては心血管系で不整脈や房室ブロックを誘発。 胃腸系では激しい嘔吐,中枢神経系では幻覚やめまい,精神錯乱などを発症するという。
死亡の原因は、心不全が主であるとも。

毒の主成分は水に溶けやすく、生けた花瓶の水でも危険だとされる。

一方、古くは【黄金の水】と珍重されるほどの高貴薬として、通風や心の病に、また、媚薬として、治療に用いられたとも記録に残る。

漢方では鈴蘭根として利尿剤・強心剤に利用されており、つまり毒と薬は、紙一重。 
用量の違いなんでしょう、ね。

米ちゃん♪
そういうことなんですよ!
すずらんを薬に、長く長く生き延びてね!

庭のドイツすずらんが美しく咲き匂い、お仏壇と妙子ねえさんの仮仏壇にお供えをして、さくら@喜ぶ♪

すずらんの 花咲く朝は かなしけれ わが身ひとつの 春にしあらねば

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