3月10日〈火〉 雨のち曇
毎週火曜日はコーラス練習日なのに、会場がいずこも閉館で、今日もやむなくお休み。
午前中は、毎日のように届く電話やメール相談の返信を済ませ、逝友・トヨサキ氏が生前にくださった手作りのあんぽ柿の冷凍を解いて、おやつを楽しむ。
彼は生前、金つなぎの会の催しにほとんど毎回参加なされ、その都度カンパのほか、病友に手づくりの果実酒や銀杏の実などをくださった。
あんぽ柿もそのひとつで、同様にいただいた病友の中には、「あの人が両手でモミモミして干したんでしょう?」、「ちょっとなんだか、食べられないですぅ」と敬遠される向きもおられたけれど、さくらは冷凍保存したものを、今日もさっと水洗いしておいしくいただいた。
彼はまた、今年2月の終わりに、金つなぎの会の有志で参加した三重・浦村の牡蠣ツアーの夜、温泉入浴中に、急性心不全発作のため、思いがけず亡くなられた。
同行の10人が驚き、慌てふためき、悲しみにうち沈んだのは言うまでもない。
午前零時を過ぎ、救急搬送先の病院で警察の事情聴取を受け、ホテルに戻ってからも全員で事情聴取を受けた。
我ながら驚くほど時系列で刑事さんに話ができたのは、ご家族に彼のこの世の最期を順序立ててお話しなければ、と思う責任感のような気持ちが、パソコンのスライドショーを振り返るように、細かく記憶させたのであろうか。
高校時代の恩師・殿本聖典大和尚さまが、余命半年であった26年前のさくらに、「聖光尼(しょうこうに)」という佳き法名をお授けくださった。「あなたの日々は菩薩行です。迷わずその途をお行きなさい」のお言葉とともに。
そのおかげで、彼の最期を看取り、半眼の両目を閉じ、開いたままの口を閉ざして、般若心経で見送ってあげられたのだった。
そのあと、救急車に同乗してくださった恭子さんと、ホテルから病院に駆けつけてくださった8人の病友のうち市田理事も、清拭されたトヨサキ氏の枕辺で般若心経を唱えて見送ってくださったそうだ。
人は必ず、死ぬ。
そうして、予期しないまま、あっけなく逝くこともあるのだ。
トヨサキ氏の死は、そのことを私たちに改めて教え、私たちに手厚く看取り・見送られ、誤解を懼れずに敢て言えば、「後期高齢者の理想の死」であった、と言っても過言ではない。
ご子息は、深夜の突然の電話連絡に驚き、最初は(誰もがそうであるように)不機嫌であったけれど、最後には私たちの誠意もわかっていただき、感謝の気持ちも見せていただき、安堵した。
会創設の当初から、自己責任の旅を『癒し』と捉え、旅の非日常が生体の免疫力を上げる、と信じて病友に呼びかけ、旅に身を投じてきた。
胸に深く【道義的責任】の覚悟を秘めて!
たとえ旅の途上で何が起きても、【めげない、逃げない、へこたれない】。そんながん・難病患者会を運営してきたのだ。
「金つなぎの神さまから、今、試されている!」と思えば、恐れることも怯むこともないのだった。
あの夜の、高揚した気持ちを思い返し、改めて【死生の意味】を自らに問いかけている。
春愁。
これからも、何があろうと【得意淡然 失意悠然】。
【当事者責任・道義的責任】を胸に刻んで、患者会運営を果たしていく所存。
先週の金曜日に退院なされた井口氏の夫人は、夫君の実家(旧家)の庭にたわわに実る金柑を、蜜煮に仕上げて送ってくださった。
とてもピュアな味わいで、先週末の大阪城公園観梅会に持参して病友方と夫君の退院を喜び、ともに味わってお噂をした。
今日は、残っていた満月のような実と、我が家の築山にたくさん芽を出した蕗の薹を料理自慢の竹内理事が蕗味噌に仕立ててくださったのを、静岡、杉本園の無農薬・有機肥料の玄米茶を少し濃く淹れて、いただく。
ありがたいなぁ!
ありがとうございます♪
冷凍庫に隠し入れてあった三孫の手作り・友チョコならぬ、友クッキー。
材料のチョコレートが底を尽き、「クッキーで、ごめんなさい」って。
お菓子つくりや料理の手伝いを喜んで手伝うこの孫に、「きっと良いお嫁さんになれるよ♪」と褒めているけれど、今のご時世に果たして、これって褒め言葉なのかしら、ね?
毎週火曜日はコーラス練習日なのに、会場がいずこも閉館で、今日もやむなくお休み。
午前中は、毎日のように届く電話やメール相談の返信を済ませ、逝友・トヨサキ氏が生前にくださった手作りのあんぽ柿の冷凍を解いて、おやつを楽しむ。
彼は生前、金つなぎの会の催しにほとんど毎回参加なされ、その都度カンパのほか、病友に手づくりの果実酒や銀杏の実などをくださった。
あんぽ柿もそのひとつで、同様にいただいた病友の中には、「あの人が両手でモミモミして干したんでしょう?」、「ちょっとなんだか、食べられないですぅ」と敬遠される向きもおられたけれど、さくらは冷凍保存したものを、今日もさっと水洗いしておいしくいただいた。
彼はまた、今年2月の終わりに、金つなぎの会の有志で参加した三重・浦村の牡蠣ツアーの夜、温泉入浴中に、急性心不全発作のため、思いがけず亡くなられた。
同行の10人が驚き、慌てふためき、悲しみにうち沈んだのは言うまでもない。
午前零時を過ぎ、救急搬送先の病院で警察の事情聴取を受け、ホテルに戻ってからも全員で事情聴取を受けた。
我ながら驚くほど時系列で刑事さんに話ができたのは、ご家族に彼のこの世の最期を順序立ててお話しなければ、と思う責任感のような気持ちが、パソコンのスライドショーを振り返るように、細かく記憶させたのであろうか。
高校時代の恩師・殿本聖典大和尚さまが、余命半年であった26年前のさくらに、「聖光尼(しょうこうに)」という佳き法名をお授けくださった。「あなたの日々は菩薩行です。迷わずその途をお行きなさい」のお言葉とともに。
そのおかげで、彼の最期を看取り、半眼の両目を閉じ、開いたままの口を閉ざして、般若心経で見送ってあげられたのだった。
そのあと、救急車に同乗してくださった恭子さんと、ホテルから病院に駆けつけてくださった8人の病友のうち市田理事も、清拭されたトヨサキ氏の枕辺で般若心経を唱えて見送ってくださったそうだ。
人は必ず、死ぬ。
そうして、予期しないまま、あっけなく逝くこともあるのだ。
トヨサキ氏の死は、そのことを私たちに改めて教え、私たちに手厚く看取り・見送られ、誤解を懼れずに敢て言えば、「後期高齢者の理想の死」であった、と言っても過言ではない。
ご子息は、深夜の突然の電話連絡に驚き、最初は(誰もがそうであるように)不機嫌であったけれど、最後には私たちの誠意もわかっていただき、感謝の気持ちも見せていただき、安堵した。
会創設の当初から、自己責任の旅を『癒し』と捉え、旅の非日常が生体の免疫力を上げる、と信じて病友に呼びかけ、旅に身を投じてきた。
胸に深く【道義的責任】の覚悟を秘めて!
たとえ旅の途上で何が起きても、【めげない、逃げない、へこたれない】。そんながん・難病患者会を運営してきたのだ。
「金つなぎの神さまから、今、試されている!」と思えば、恐れることも怯むこともないのだった。
あの夜の、高揚した気持ちを思い返し、改めて【死生の意味】を自らに問いかけている。
春愁。
これからも、何があろうと【得意淡然 失意悠然】。
【当事者責任・道義的責任】を胸に刻んで、患者会運営を果たしていく所存。
先週の金曜日に退院なされた井口氏の夫人は、夫君の実家(旧家)の庭にたわわに実る金柑を、蜜煮に仕上げて送ってくださった。
とてもピュアな味わいで、先週末の大阪城公園観梅会に持参して病友方と夫君の退院を喜び、ともに味わってお噂をした。
今日は、残っていた満月のような実と、我が家の築山にたくさん芽を出した蕗の薹を料理自慢の竹内理事が蕗味噌に仕立ててくださったのを、静岡、杉本園の無農薬・有機肥料の玄米茶を少し濃く淹れて、いただく。
ありがたいなぁ!
ありがとうございます♪
冷凍庫に隠し入れてあった三孫の手作り・友チョコならぬ、友クッキー。
材料のチョコレートが底を尽き、「クッキーで、ごめんなさい」って。
お菓子つくりや料理の手伝いを喜んで手伝うこの孫に、「きっと良いお嫁さんになれるよ♪」と褒めているけれど、今のご時世に果たして、これって褒め言葉なのかしら、ね?
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