N君が、逝った。
38歳、独身。知り合って3か月足らず…、私は彼のことをほとんど、何も知らない、と言っていい。
胎内感染のB型肝炎のキャリアで、昨年11月に肝がんを発症し、あっという間にそれが肺に転移、「あと2ヶ月は保証しますが…」と、大都市の基幹病院のDrに告知を受けていたという。
紹介する人があって、我が家に来られたN君の目はとても澄んでいて、肝臓を病んでいるようには思えなかった。
「2ヶ月は、過ぎました!はい、頑張って生きたいです」。生きる意思も明確で、明るくさわやかな青年であった。
私は、たとえ彼がどのように迫ろうとも、あと2ヶ月という残酷な告知をした医師を許さない。
医師に許されている「告知の範囲」は、一般的なアバウトな内容に限られ、期限を明確に切った告知は、絶対に、なされるべきではない。
なぜなら、私たちの患者会(がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会)には、Drの余命告知を敢然とはね返し、今なお元気な病友がたくさんおられるのだ。
それだから、私たちは、「たとえこの病状で、1000人が1000人とも亡くなるとしても、私たち金つなぎは、治る1001人目になりましょう!」を合言葉に、積極果敢な闘病を続けてきた。
私自身は、13年前に乳がん1期、12年前に卵巣がん3期5か所転移の多重がんを病んだ。
夫と息子たちは「余命半年」と覚悟をし、その後、抗がん闘病中に夫に逝かれた私が、自分の真の病状を知り、Drに「先生、ほんとうの病状を言わずに、私をだましてくださってたんですね?」と尋ねたとき、Drは「最初からほんとうのことを言ったら、今ごろ命はなかったでしょう?」と、あっさりおっしゃった。
N君の主治医と私の主治医の差が、彼と私の死生を分けた…と言っても、決して過言ではないと、私は思う。
「怖いんです…」「これから、どうなっていくのか、怖いんです」
生の最期を、漠然とした恐れにとらわれていた君に、お通夜の席で私は言った。
若々しい生前の面影を残した君の遺影に向かって、私は言った。
「大丈夫! ほら、君の行く手に、明るく華やかな金つなぎの旗がへんぽんと翻っているでしょう?金つなぎの逝友が、みんなで君を大歓迎してくれているでしょう?」
N君、さようなら! また、逢う日まで…
OK、OK、大丈夫だからね!
ほんとうに、大丈夫だからね!
38歳、独身。知り合って3か月足らず…、私は彼のことをほとんど、何も知らない、と言っていい。
胎内感染のB型肝炎のキャリアで、昨年11月に肝がんを発症し、あっという間にそれが肺に転移、「あと2ヶ月は保証しますが…」と、大都市の基幹病院のDrに告知を受けていたという。
紹介する人があって、我が家に来られたN君の目はとても澄んでいて、肝臓を病んでいるようには思えなかった。
「2ヶ月は、過ぎました!はい、頑張って生きたいです」。生きる意思も明確で、明るくさわやかな青年であった。
私は、たとえ彼がどのように迫ろうとも、あと2ヶ月という残酷な告知をした医師を許さない。
医師に許されている「告知の範囲」は、一般的なアバウトな内容に限られ、期限を明確に切った告知は、絶対に、なされるべきではない。
なぜなら、私たちの患者会(がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会)には、Drの余命告知を敢然とはね返し、今なお元気な病友がたくさんおられるのだ。
それだから、私たちは、「たとえこの病状で、1000人が1000人とも亡くなるとしても、私たち金つなぎは、治る1001人目になりましょう!」を合言葉に、積極果敢な闘病を続けてきた。
私自身は、13年前に乳がん1期、12年前に卵巣がん3期5か所転移の多重がんを病んだ。
夫と息子たちは「余命半年」と覚悟をし、その後、抗がん闘病中に夫に逝かれた私が、自分の真の病状を知り、Drに「先生、ほんとうの病状を言わずに、私をだましてくださってたんですね?」と尋ねたとき、Drは「最初からほんとうのことを言ったら、今ごろ命はなかったでしょう?」と、あっさりおっしゃった。
N君の主治医と私の主治医の差が、彼と私の死生を分けた…と言っても、決して過言ではないと、私は思う。
「怖いんです…」「これから、どうなっていくのか、怖いんです」
生の最期を、漠然とした恐れにとらわれていた君に、お通夜の席で私は言った。
若々しい生前の面影を残した君の遺影に向かって、私は言った。
「大丈夫! ほら、君の行く手に、明るく華やかな金つなぎの旗がへんぽんと翻っているでしょう?金つなぎの逝友が、みんなで君を大歓迎してくれているでしょう?」
N君、さようなら! また、逢う日まで…
OK、OK、大丈夫だからね!
ほんとうに、大丈夫だからね!
精神安定剤を飲む毎日です。
B型肝炎の母子感染。今なら、妊娠時に分かって治療が出来るのに、ほんとうに辛いよ、ね。
がんと同じく私たちの身に襲いかかる、大きな不条理。でも、受け入れなければ、先には進めないのもまた事実…。
お母さんもまた、病者なんです。
母を恨まず、わが身を嘆かず、「明るく強く前向きに!」「心を変えれば体が変わる!」「OK、OK!大丈夫…」。ご一緒に、強く強く、闘病いたしましょう。
有効な療法もありますし、何よりも、心身の安寧をはかることが大切。よろしければ直メールで、もう少し詳しく教えてください。
何かお力になれるかも…
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