友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

部活動は転換期にある

2023年04月22日 17時23分41秒 | Weblog

 小・中・高学校の部活動が指導者不足だとテレビが報じていた。「どうして部活動なんかやっているんだろう。止めればいいのに。今では地域に、クラブがあるじゃーないか」と、私が文句を言っていると、元小学校の教員だったカミさんが諭す。

 「学校教育の一環で行われているのに、廃止なんか出来ないわよ」と。「でもさ、中学校の時、好きな部に入れと言われたけど、先生に教えられたことは無かったよ」と私が反論すると、「自分の特殊な経験で、ものを言わないで」と叱られてしまった。

 部活動はいわば学校のサービス業のようなものだろう。子どもたちが「野球をやりたい」サッカーがしたい」「ブラスバンドがいい」、そんな授業後の要請に応えたものだ。だから、各学校の裁量に任された課外活動なのだ。

 しかし、長く続いてきたので、学校教育に欠かせないもののように思われている。朝練のある部の顧問になれば、学校が始まる1時間前に登校し、授業後も遅くまで練習するので先生は帰れない。部活が好きな先生もいるが、辞めたい先生もいるはずだ。

 教育課程外の学校教育活動なのだから、子どもたちの安全が守られればいい訳で、そんなに先生が必死になる必要はないはずだが、伝統的な強豪校や準強豪校ではそうはいかないし、先生もそれに応えようとしてしまう。

 文部省が「部活動は廃止」と宣言すれば、地域のクラブが受け皿となるだろう。けれど、私が所属していた「放送部」や「新聞部」は無くなってしまうことになる。顧問はいなくても、生徒の自主的な活動は出来るので残して欲しいと願う。

 強くなりたい、優勝したい、そんな「部」は地域から優秀な指導者を迎えればいい。自分たちが自由に活動する「部」は顧問の名前だけ借りればいい。学校の先生には、子どもたちの教育に尽力できる環境を保障してあげて欲しい。

コメント (3)
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