昨日、今日と、飛行機の爆音が続いている。小牧の自衛隊基地から飛び立つブルーインパルスが、頭上を通過する時の爆音は凄まじい。しかし、今日は曇り空だから、編隊飛行を撮影したい人にとっては残念なことだろう。
戦闘機を見ると、戦争が見えるようで嫌だと思う人もいる。あの戦闘機が日本を守っていると思う人もいる。実際に戦争になれば、歓喜の目で編隊飛行を見ることは出来無いだろう。置かれている立場で、人の受け取りも全く違う。
金原ひとみさんの『ミーツ・ザ・ワールド』を読み終えた。読み始めた時は、何が何だかさっぱり分からなかった。でも、なぜか気になって、どうなっていくのだろうと読まずにはいられなくなってしまった。
私にはmeatとmeetの発音の違いが分からないが、ひっかけてあるような気がしてならない。主人公の女性は肉が大好きで、その部位の説明も誠に細かい。しかも彼女は漫画の主人公の追っかけである。
私には分からないことばかりだったが、表紙の裏の金原ひとみさんの生年を見て納得した。1983年生まれは、私の長女よりも13年も年下である。中3の孫娘は、寝転んでスマホばかり見ている。アニメなのか動画なのか分からないが、嵌まっていることは確かだ。
人はそれぞれの価値観や感性を持っている。何とか理解したいと思っているが、確かにそれは、自分の理解であって、相手の考えや喜びや悲しみとは必ずしも一致しない。それでは永遠に、人は人を理解し合えないことになる。
この泥沼の現実を、超非現実な登場人物で物語が展開されていくから、凡人の私の頭は混乱してしまう。アニメ好きの若い人たちなら、スッキリと理解出来るのだろうか。曇り空を飛ぶ、ブルーインパルス。戦争にならないようにと願う。