血圧の薬をもらうために、病院へ行って来た。午前9時半の予約だが、待合室のイスはわずかしか空いていない。病院へ来る人のほとんどは高齢者だ。この病院の支払いは、コンビニの支払いのように、機械にお金を入れて確認ボタンを押すと、領収書とおつりが出て来る。
何度も来ている人でも操作の手順を忘れてしまうようで、受付嬢がニコニコしながら「慌てなくてもいいですからね」と言ってくれる。電話の応対を聴いていても、とても丁寧で嫌味が無い。訓練されているというより、そういう性格の人が配置されているのだろう。
長い時間待って、診察室に入る。医師は優しく、「どうですか?」と聞いてくれる。「変わりないと思います」と答えて、血圧計に腕を入れる。132-81の数値を見て私は安心するが、医師は毎日の記録帳を見ながら、「高い時もあるようですから、お薬は続けてください」と言う。
私は、待合室が混み合っていて少々うんざりしていたので、「診察は2ケ月に1度にしていただけませんか」と訊いてみた。「分かりました。お薬は2ケ月分出すように致しましょう」と言ってくれた。こんなに患者が多いのであれば、増築して医師をふたりにした方がいいですよとは言わなかった。
家に帰ると、出発してから2時間近くなっていた。何でも相談にのってくれる優しい医師は評判がいい。新しく出来た「往診します」という病院は、マンションの集会所で「皆さんとお話させてもらいます」ということだが、どんな話をするのか楽しみだ。
私が一番気にしているのは、死亡診断書を書いてくれる医師だ。マンションの人で、連れ合いが亡くなっていたので救急車を呼んだけれど、「死亡した人は運ばない」と言われた。警察が来て不審死でないことが確認されたそうだ。死亡診断書が無いと火葬することが出来ないから、家で亡くなった場合に来てくれる医師が絶対に必要だ。
そんなことを心配する年齢になってしまった。
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