「青春時代は恋愛すること」と命じたらどうだろう

　カミさんが「手伝うわよ」と言ってくれたので、土嚢袋は全て、下に降ろすことが出来た。後は空になった１５号鉢が４個と、大小の鉢が１８個、土を出せずにいる鉢が４個、残っている。どうしたら良いか、また、ぼちぼち考えよう。

　バラが生い茂る空中庭園を夢見て、いつの間にか鉢を増やしてきたが、今は１５号鉢を持ち上げることも難しくなっている。土嚢袋を運び出す時も、カミさんは両手に持って歩いて行くが、私は１つしか持てない。

　テレビでホストにハマった女性の特集が放映されていたが、人は皆、孤独なんだなーと思った。私は周りにキャバレーやクラブに行く人がいなかったので、そうした所へ行ったことが無い。カミさん以外の女性に興味が無かった訳ではなく、恋愛はしたいと思ったが、遊ぶことには関心がなかった。

　男がキャバレーやクラブに通うのと、女がホストクラブに通うのは、どこがどう違うのか分からないが、どうやら違うようだ。ホストクラブに通う女は、孤独感が強い、承認要求が強い、独占欲が強い傾向があり、自己肯定感が低いと分析されていた。

　幼い時から友だちが少ない、親や教師から褒められたことがない、そんな女が多いと言う。それって、彼女たちだけでなく、現代の人に共通する傾向ではないのだろうか。昨年、東大の校門前で、人を刺した受験生は東大に入学して医師になることが夢だった。

　なのに成績が落ちてしまい、東大以外の医学部を受験するように勧められて絶望し、人を殺せば最悪な人間になれると考えたようだった。京都アニメの放火・殺人事件の犯人も、全く自己中心的な思考に陥っている。

　絶望が殺人を引き起こす。何だか浅すぎないか。悩むことは誰でもあることなのに、余りにも短絡的なのが現代社会なのか。人と人とのつながりが希薄だからだと思うが、じゃーどうすればいいのかとなると、何も思いつかない。「青春時代は恋愛すること」と命じたらどうだろう。