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2008.12.29 私の黒豆の煮方

私の黒豆の煮方をお知らせします等と、ちょっと偉そうなことを書きましたが、
実は、何を隠そう、ご存知「Mさん」と、一昨日一緒に温泉に行った「I さん」
のやり方なのです。

この I さんは、若い頃から、味覚が鋭敏で卓越していました。
素材へのこだわりは強く、しかし味は殆どつけないで食するという、その食生活
は、私が理想とはしていても、とても出来なかったものでした。
その意味で、とても尊敬していました。

その二人の料理には、共通点がとても多いのです。
まず、黒豆に味を付けません。
普段は、そのまま、食べます。
お正月などで、おせち風にしたい時だけ、少し、甘味を付けることもあります。
その甘味は、「Mさんは、和三盆で付ける」そうです。
和三盆とは、和菓子用の極上の砂糖です。私は、使ったことがありません。
I さんは、砂糖も使うけれど、この頃ははちみつを使うことが多いとのことでした。

それで、我が家に、はちみつがあるので、それを使って見ようと思いました。



(1)
前日から、チタン鍋に黒豆を浸けておきました。
翌日、アクを取りながら煮続けました。



(2)
黒豆が煮えたら、ざるで掬って、別の入れ物に入れて、熱い内に、はちみつを
まぶして、蓋をしておきます。(砂糖でもOKです。必ず熱い内にまぶします。)
(私の場合、はちみつは、大匙4~5杯ほど使いました。)
これで、冷めたら、味が沁みていて、出来上がりです。




(3)
この煮汁を、大切にしたいです。とても美味しく、身体に良いのです。
(写真は、もう、2回ほど飲んだ後です。)
イエ、ナニ、この煮汁が主で、黒豆の方が、副産物の感がありますね。

一般的な黒豆の煮方は、煮汁から豆が顔を出さない様にし、空気に触れさせな
い様にして、黒豆に皺ができないことを重視しますが、皺があることが長寿に
繋がり、黒豆の縁起物たる所以と言う説もあり、今回私はこの方を取りました。
(私は、むしろ、皺の無い煮方は、料亭のやり方を真似た、最近の風潮だと、
睨んでいます。)

斯く言う私も、実は、これ迄、その一般的なやり方で黒豆を煮ておりました。
醤油、砂糖、味醂などの調味料と、古クギを入れて煮るやり方です。
でも、ここ2~3年、私は、黒豆を煮なくなりました。
何故なら、手間がかかる割に、私はこの煮豆が全然好きではなく(むしろ嫌い、
多分醤油の臭いが邪魔?醤油好きなのに?)、食べないので結局最後にカビを
生やして捨てるはめになるからです。要は私の作り方が下手なんだと思います。
(大昔、上手に作っていた頃もあった様な気もしますが…??)
「おせち大好き人間」の私としては、残念なことでした。

ところが、今回、この(2)のやり方で作った黒豆のあっさりして美味しいこと。
びっくりです。これなら、毎日、沢山食べたいです。
(美味しいので、これを書きつつ、何度も立っては、つまみ食いをしています。
しかも、どんどん、味が染みて美味しくなって行きます。)
何だか、目の前が明るくなった様な感じです。

ただ、はちみつは、少し癖があるので、好みで、砂糖にしても良いでしょう。
私は、来年は、砂糖にするつもりです。(出来たら、和三盆!)

ご参考になりましたでしょうか?



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