東京駅構内の郵便ポストのひとつは、駅舎の着ぐるみみたいな帽子をかぶっていました。
私と東京駅の出会いは、18歳の3月に1ヶ月間、大林組系列の藤倉組という土建屋さんのアルバイトでした。
ドーム天井のある丸の内側から、地下に入った薄暗く埃っぽい現場で、掃き掃除やコンクリート面への墨引き作業のお手伝いなどをしたのです。
それからずいぶんと時が経ち、38歳の冬、神奈川県川崎市から栃木県に引っ越し、以降24年ほど小山駅〜東京駅間の新幹線通勤を経験しました。なので、東京駅にはとても思入れが強く、今でもたまに訪れると懐かしか半端ないのです。