たばこの気持ち

コンビニで、これぐらい買うと、ちょうど440円ほどになります。たばこ1箱分ということで比較すると、いろいろと考えさせられますね。

人はそれぞれ、自分の価値観によって嗜好品を選びます。缶ビールだって、ブランドにこだわらなければ100円前後で買えます。

たばこを吸わなくなって、今日で10日が過ぎようとしています。そこで、たばこの代わりに、毎日ちょい飲みをしたいなぁ、と思うようになってきました。

【211ページ】
布の靴をはいて、白の股引をはいて、やはり白の長い上っ張りのような着物を着て、口ひげも顎ひげも生やして、長い長いキセルをくわえて――それは、こんにゃく屋の年寄りおばさんのよりももっともっと長い。――黒いつばのある帽子をかぶった朝鮮人のおんさんの絵がかいてあって、片わきに、「はばかりながら日本男児」と書いてあった。
あれは、韓国併合で、朝鮮人も日本人になった、朝鮮の男も日本男児になったということだろう。

［ken］私のような64歳になった人間でも、生まれる43年前のことになると、日本史の常識とはいえ正確な認識にはほど遠いことを再認識させられました。『梨の花』を読み、当時の雰囲気、世相がよく理解できました。とくに、「はばかりながら日本男児」という言葉は印象的でした。しかし、それは併合した側の気持ちであって、併合された側の気持ちではなかったわけで、昭和～現在に至っても歴史の禍根として残っているのですね。
なお、参考として以下のとおり、「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説」を引用させていただきます。

「日韓併合」とは1910年8月 29日に公布施行された「日韓併合に関する条約」に基づき日本が行なった韓国領有。日露戦争の結果、調印されたポーツマス条約 (1905) 第2条、日英同盟 (同年改定) 第3条においてそれぞれ日本の韓国における政治上、軍事上および経済上の卓絶した地位が承認されたが、さらに日韓協約 (同年) によって日本は韓国の外交権を獲得し、韓国は国際法上の保護国となって統監がおかれた。その間、ハーグ密使事件、伊藤博文暗殺、李完用刺傷、啓蒙運動、義兵闘争、農民反乱などの広範な運動があったが、1910年8月 22日第3代統監寺内正毅と首相李完用の間で「日韓併合に関する条約」に調印がなされ、「併合」は強行された。（つづく）