前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井県議会開会。新幹線、原発推進の2つの意見書に反対して討論をおこないました。県立学校でもトイレへの生理用品配置が実現します。

2023年02月09日 | 福井県政

  昨日は今期最後の定例県議会開会でした。午前中は議会運営委員会、本会議、午後は全員協議会で総括説明、各部からの説明がつづきました。本会議には「北陸新幹線敦賀・大阪間における早期の認可・着工と全線整備などを求める意見書」が提案され、私以外の賛成で採択されました。私は反対討論をおこないました。また「原子力政策の着実な推進を求める意見書」も提案され、賛成多数で採択されました。反対は野田県議、渡辺県議、細川県議、佐藤の4名です。私は反対討論をおこないました。

 今回実現したのは県立学校への生理用品配置です。私の質問に、「11校に配置して使用状況をみてきた。今回、特別支援学校、県立中学校ふくめすべての県立学校に生理用品を配置する」との説明がありました。私や細川議員が取り上げてきましたが良かったです❣️

 一方、県立学校給食費は値上げしないで‼️と12月県議会で求めましたが、県は値上げする、と😡 県内小中学校で無償化が広がるなかで、冷たい県政です。

 

 また、昨日は朝は山田市議らとの街頭宣伝、夜は後援会の方との地域てくてく訪問活動でした。はじめてお会いした方から「佐藤さんの主張が一番いい。がんばって」「知り合いにも声をかけるよ」などのあたたかい激励に励まされます。

 

県民福井より

 

 

■反対討論

発議 第42号  北陸新幹線敦賀・大阪間における早期の認可・着工と全線整備などを求める意見書についてです。

ご存じのように、私は現在の建設スキームの新幹線建設費用負担と並行在来線の買取りと第三セクターでの運行は地方自治体にとって負担が大きすぎると反対してきました。さらに北陸信越5県の中でも一番大きな負担を背負いながら、福井県民にとっての関西中京方面の利便性が在来線特急廃止によって悪くなる問題はますます県民を不安にしています。

さらに敦賀以西については、建設費高騰で増加が避けられない巨額の建設費負担と環境破壊の懸念から延伸先の住民の間でも反対の声が高まっています。福井県をはさむ石川県、京都府の新幹線推進派の議員からも現行計画見直しが語られる状況です。京都新聞は「京都府民の懸念が強まっている。課題は山積のままである。見切り発車の着工は許されない」などとする強力な社説を先日掲載しました。

いま、福井県民はじめ周辺住民の懸念の声にこそ耳を傾けるのが議会の仕事ではないでしょうか。

 

■反対討論

 発議第43号  原子力政策の着実な推進を求める意見書には反対です。

 この意見書案は「次世代革新炉の開発・建設を早期に具体化すること」「何基建設するのか」明らかにすることなどを求め、新たな原発建設でさらに100年ちかくも福井県での原発利用を固定化する危険があります。12年前の福島原発事故は後始末のめどもたたず、強制避難地域だけでも82000人余の住民が故郷に戻れず、地元の小中学校生徒の人数は事故前の10分の1程度、といいます。福島原発事故を故意に忘れたかのような原発回帰は許されません。

 大地震など甚大な自然災害、たまりつづける行き場のない使用済み核燃料の問題などを考えれば将来世代に大きな負担をのこす原発からの撤退こそ考えるべきです。

  本州で原発稼働は福井県だけです。その福井県で日本初の40年超老朽化原発の60年運転が始まり、さらに70年超す運転など原発を使い倒す計画が岸田政権によってすすめられようとしています。次の大事故が起こる前に政策転換が必要です。福井県を老朽原発の実験場にするな、の声こそ県議会はあげるべきであります。