昨日も年賀状の返信書き、あいさつ回りや事務所整理など。この正月の読書は、てくてく訪問活動がつづき数冊のみ。
- 衆議院議員もつとめた工藤晃さんの「エコノミスト、歴史を読み解く」新日本出版社。以前さッと読んだが、狂言や、君が代の謎についての論考は興味深い。
- フリージャーナリスト、伊澤理江さんの「黒い海」講談社。2008年、福島県の中型漁船が千葉沖で謎の沈没、17名の犠牲。なぜ政府は調査に動かず、波が原因、と決めつけたのか。軍事の影も。怒りがわく。その直後の福島原発事故。苦悩する漁業者の姿も。
- 土井善晴、中島岳志さんの「ええかげん論」ミシマ社。軽快な対談だが、意味はとてつもなく深い。
- 共産党の副委員長だった上田耕一郎さんが1997年に書かれた「クリントンの世界戦略と軍事同盟の変貌」。著作集第6巻。新日本出版社。ジョージ・ケナンがソ連崩壊後のNATO拡大をもっとも致命的な誤りと厳しく批判し、「われわれの好まない方向にロシアの外交政策を決定的な形で駆り立てる」と指摘していることを紹介。今日の事態をみればいろいろ考えさせられる。ネットで改めて紹介されていた。
