物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

ビールから作ったジン「REVIVE」

2025年01月16日 | Weblog
運転免許証更新のため、午後イチまで仕事ができなかったので、当然残業になる。
業務終了後、帰りにPEGGY'Sへ。年越しを迎えてから、今年初めてである。
カウンター前にREVIVEという酒が2本置いてあった。マスターいわく「飲み頃を終えたビールを蒸留したクラフトジン」とのこと。試しにアルコール度数の高い方(53度)を注文する。風味をしっかりと味わいたいのでストレートで。チェイサーはビールだ。
少し口に含む。ああ、確かにビールの風味が残っている。
日本におけるジンの定義はざっくり言うと、「アルコールにジュニパー(※)の香味与え、その香りが軸の37度以上の穀物の蒸留酒」である。なのでビールが原料であってもジンと名乗ってかまわないのだ。
REVIVEとは日本語で「生き返る」。古いビールがもう一度クラフトジンとして生き返る、という意味で名づけられたのだろう。珍しさとコク深い風味で、免許更新の疲れがすっかり取れ、私も生き返った気持ちになる。


杜松果(としょうか)またはジュニパーベリー(英語: juniper berry)は、ビャクシン属樹木(ジュニパー)の様々な種によって作られる雌球果である。杜松実(としょうじつ)や杜松子とも呼ばれる。
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運転免許証更新(期限切れ手続)

2025年01月16日 | Weblog
年末、机の整理をしていて、運転免許証更新のお知らせハガキを発見。しまった、ハガキのことすっかり忘れていた。更新期限は1月1日、はい免許失効…。
ネットで調べるとうっかり忘れの人のために、運転免許試験場で「期限切れ手続(特別新規申請)」ができるらしい。
ということで、本日光明池の試験場で更新手続きを行ったが、情けないことにミスやトラブルが連発。
まず、昨晩持ち物を確認すると住民票が要るとのこと。試験場現地には9時前に着く予定でいたが、先に区役所に行かなければならない。もっと前に確認すべきだった。
9時過ぎに区役所へ。そこで住民票を発行してもらい、天王寺駅に向かおうとしたら、なんと更新お知らせハガキを持ってきていないことに気づく。いったん家へ戻り、ハガキを鞄に入れ駅へ。
天王寺駅構内で、証明写真を撮る。ところが撮影の途中で機械から「異常発生」のアナウンス。続いて「サービスセンターに電話してください」との指示。証明写真機に貼ってある番号に電話したら、「すぐには修理できないので返金処理をする」とのこと。機械に投入した代金分の定額小為替を自宅に郵送してくるらしい。そのやりとりを終えて、駅の外の別の機械で撮影。こんなトラブル初めてだ。
環状線で新今宮駅へ向かい、南海高野線・泉北高速鉄道に乗車。
光明池の試験場は初めて訪れる。指示に従い各窓口へ。手続きのための料金を支払う。何かよく分からないが3回に分けて計5,000円くらいかかった。その後写真撮影。持参した証明写真は手続きのためのもので、免許証に使う写真は現地で撮影するらしい。撮影の待合はけっこう混んでいる。会社に連絡を入れ、午後イチの仕事の予定を1時間遅らせてもらう。
写真撮影後、安全運転講習。今回免許証がゴールド(優良運転者)からブルーに変わってしまうので、30分ではなく1時間の講習になる。アカン、1時間遅れでも午後の業務に間に合わない。もう一度事務所に電話し、結局日程変更をしてもらった。
講習終了後、すぐに免許証は発行されたが、そこで13時過ぎ。すぐに会社へ向かったが、出社したのは14時半。当初のAM半休を有休に変更した(まあ、有休はたくさんあるからええんやけど)。
そんなこんなで、一度の更新忘れが大変な半日になってしまった。まだ当日に免許証をもらえたらから良しとするか。
3年後の次回更新のタイミングは、スマホに登録しておいた。ふう…。
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すべての麺は消耗品である ~麺屋 おがわ~

2025年01月15日 | Weblog
外部団体の安全祈願祭および新年互例会の後、まだ満腹ではなかった。帰りに「麺屋おがわ」でつけ麺を食べる。50円プラスでシビ辛味にできるので、今回はそちらで。辛さは3段階で選べる。一番辛いのでもよかったが、一応真ん中にした。
結果、大正解。ほど良い辛さで美味しくいただけた。一口IHコンロでつけダレを温めるので、タレが冷めないし薄くならない。何も食べてなくて空腹だったら、これに白飯も頼むところだったが、今回は断念。次回は一番辛いのと白飯プラスでいきたい。
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安全祈願祭(二か所)

2025年01月14日 | Weblog
新年の安全祈願祭。
8日(水)はわが社の協力業者さんと御霊神社で。私は事務局長の立場で裏方を仕切る。


14日(火)は外部団体メンバーで生國魂神社で。私は安全部会長の立場で冒頭挨拶をする。
昨晩、宮崎県で震度5弱の地震があり、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」が政府から出され、その後「調査中」から「調査終了」となった。これが「巨大地震警報もしくは注意」となると、会社で必要な対応に迫られる。そこには至らずホッとした。みたいな挨拶を行った。


今年もゼロ災害、および防災の意識を高めて過ごしていきたい。
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Eさんお疲れさま会@阪神甲子園球場

2025年01月13日 | Weblog
E先輩が、2月末、65歳の再雇用契約満了前に一足早く退職される。そこで私と後輩3人(M君、T君、Yさん)が幹事となり、「お疲れさま会」を開催。甲子園球場が主催する「球宴プラン」を活用した。
同プランは、甲子園歴史館見学、甲子園球場スタジアムツアー、球場内プレミアムラウンジでのパーティから成る。値段は6,000円とかなりお得。昨年11月に主に社内で案内を流し、Eさん所縁のメンバー約60名が集まった。
甲子園歴史館見学は各自自由に回る。私も受付の傍ら45分ほど見学をしたが、まったく時間が足らなかった。また個別に行こう。
スタジアムツアーは60名を二手に分けて、それぞれに案内スタッフが付く。普段は絶対に入れないようなところを観ることができ、阪神ファンはもちろんのこと、普段甲子園で野球を観ないメンバーも非常に喜んでくれた(下記写真参照)。
パーティでは、かつての上司や外部の研修講師、Eさんの親しい先輩(私のかつての上司であるIさん)などの挨拶、私がこの度考案した「阪神タイガース選手背番号ビンゴゲーム」、関西の小劇団界の重鎮からのサプライズメッセージ、野球部メンバーからのサプライズプレゼント(現役選手全員のサインが入ったユニフォーム)など、2時間の間に企画がてんこ盛り、大いに盛り上がる。
Eさんは会の途中全テーブルを回り参加者と談笑し、ゲームやメッセージなどにも面白いコメントを入れ、最後の挨拶もさすがちゃんとオチがあり(会社人生での3つ3後悔が今日のパーティですべて無くなった)、先輩の人柄や笑いのセンスを十二分に発揮されていた。
2月で完全に会社は辞められるが、今後も敬愛する親しい先輩として、ずっと繋がりを持ち続けていただきたいと思っている。

・3塁側ベンチ


・ベンチ前からグラウンドを望む




・ブルペン
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ネットで拾ったシュールな漫画

2025年01月12日 | Weblog
・おじさん


・モノは言いよう
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歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力

2025年01月05日 | Weblog
中之島美術館で開催されている「歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力」を二男と観に行く。
まだ正月休みなので、周辺のビジネス街はほとんど人通りがなかった。ところが美術館に入ってびっくり。観覧客が入場の列を作っている。それをスタッフが少しずつ間隔を空けながら入れていく。けっこうな人気なのだ。

歌川国芳(1797 – 1861)は、江戸末期の浮世絵師。歌川派の系譜を見ると、開祖の歌川豊春の孫弟子であり、歌川広重とは従兄弟弟子(そんな言い方ある?)に当たる。


それまでの浮世絵の歴史を塗りかえる斬新な作品の数々を世に生み出し、国内外で高い人気を誇る。その奇抜なアイデアや、現代に通ずるデザインセンスとユーモアは、浮世絵という枠や時代を超えて多くの人々を魅了する。今回の展覧会は約400点を展示し、開催期間後半には作品の半分近くを入れ替える。
撮影OKな分はスマホで写した。








昨年ハルカス美術館で観た、いわゆる正統派の歌川広重の作品とは相当趣きが異なる。「奇才」という言葉がぴったりの画家である。
1月21日以降が展示「後半」になる。行きたいなあ。
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初ラン

2025年01月04日 | Weblog
去年の秋頃から、コロナ以来のランニングを再開している。
今日は新年初ランということで、家から長居公園まで行き、外周を一周、計7km超といつもより長めに走った。
外周では、何校もの高校のクラブの生徒たちが練習をしていた。こういう若者の姿を見ると、こちらも元気が出てくる。
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Amazon返品手続きと初詣

2025年01月03日 | Weblog
Amazonで購入したスタジャンのサイズが大きかったので返品手続きを行う。
スマホで事前に手続きをすると、QRコードが与えられるので、それをヤマト運輸の代理店でもあるファミリーマートの機械で読み取る。返品伝票が出力される。それをレジに持っていくと、レジで確認の上、伝票を入れる送付票を渡される。送付票を返品の梱包に貼り付けて、もう一度レジに持っていくと完了。郵送料は要らない。すごく便利。
返金代は、すでに支払っているクレジットカードで返金を行うのと、同額のAmazonポイントをもらうのと選べる。後者はすぐに完了するそうだ。どうせAmazonで買い物をするので、ポイントを選択する。

帰りに少し足を伸ばして、河堀神社に初詣に行く。


以前弟から「河堀神社の由来が刻まれた石碑が設置したあった」と聞いていたが、これのことか。


崇峻天皇を祀っているいるのだそうだ。初めて知った。
お参りで願うことは「家族の健康」のみ。
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元旦の料理

2025年01月01日 | Weblog
元日は弟家族とともに実家の母の元は集まる。
“義兄弟”のM君の勤務先のホテルのおせち料理に、母と義妹と妻がそれぞれ煮物、唐揚げ、ローストビーフを担当し、そこに鯛が加わり、いつものように豪華な食卓を囲む。昔はこれにてっちりがあったんだから、すごい飲み食いしてたんやね。今はこれで十分。
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大晦日~新年の過ごし方

2024年12月31日 | Weblog
大晦日。家族との年内最後の夕食の後、22時前から「PEGGY'S」へ。大晦日はフードは無いので、持ち込み可でドリンクのみの提供。私は店に入ったときには、カウンターも二つのテーブルもほとんど席が埋まっていて、かろうじてテーブルでKさんとSちゃんと相席ができた。そこで飲みながら、またマスターのふるまい年越しミニそばを食べながら、プロジェクターから壁に映写して紅白歌合戦を観賞。終わってから、みんなで新年のカウントダウンをして「おめでとう!」の乾杯。
その後、店を出て「BORDER」へ。カウンターには誰も居なかったのでマスターと二人で、前日のライブの御礼と新年の挨拶。
こうしてお世話になっている近所の二軒と年末年始の挨拶をして2025年がスタート。
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年越しBORDER・LIVE

2024年12月30日 | Weblog
昨夜はBORDERで一日早い年越しライブ。
遠くから、高校の先輩や、友人、同僚たちが来てくれて、狭い会場は立見まで出た。
それでも入れなかった地元の同級生たちは、近くの別の店で飲んで、ライブ終わり、店が空いたところで、一緒に飲みにだけ来てくれた。
おかげさまで、自分も気持ちよく歌え、楽しい時間を過ごせた。
みなさんに感謝!

【セットリスト】
・世界中の誰よりきっと(中山美穂)
・愛のために(奥田民生)
・島人ぬ宝(BEGIN)
・氷の世界(井上陽水)
・いとしのエリー(サザンオールスターズ)
・Starman(David Bowie)
・Stand By Me(OASIS)
・桜の花、舞い上がる道を(エレファントカシマシ)
・地上の星(中島みゆき)
<アンコール>
・You’er My Only Shinin’ Star(中山美穂)
・ずっと好きだった(斉藤和義)
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リアル・ガチンコ@梅田グランフロント

2024年12月29日 | Weblog
T君が赴任先のシンガポールから一時帰国中。会社の営業日はみなさんなかなか日程が合わないので、年末休みに、M君、T君、私のリアル・ガチンコ開催。
場所は梅田グランフロントの「世界のビール博物館」。スタート時間は13:30からと休日ならではの昼飲みだ。
ビールはせっかくなので色んな国のクラフトビールが飲める、飲み比べセットを注文。写真のようなチェコ(2種)・日本(2種)・英国(1種)の計5種のビールを味わえた。
最近はzoomでもご無沙汰なので、3人で話をするのは久しぶり、いつ以来だろう。それぞれの近況報告や、最近同世代で話題になる定年延長の話などで盛り上がる。
2時間くらい飲んで解散したが、その後、M君は地元のご近所さんたちと、T君は学生時代の友人たちと、それぞれ飲み会があるらしい。しかもT君は昼前も所属のスイミングクラブのメンバーと飲んでたらしい。
いやあ、みなさん元気。私は明日のライブに備えて夜は大人しめに(笑)。
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小中学同窓会で午前さま

2024年12月28日 | Weblog
小中学校の同窓会。クラスを超えて、今仲良くしている10名がアポロの「風林閣」の個室に集う。
個々には会ったりしているが、この規模で一堂に会するとさらに盛り上がる。
自身の近況報告に加え、来ていない同窓メンバーの状況なども聞く。
最後、3年後、自分たちが60歳になる年の同窓会を大々的にやろう、ということになる。その準備として、既存の学年同窓会のLINEグループとは別に、この10人で幹事的な役割を担うLINEグループを立ち上げた。
終わってから「Zele」で二次会。そこから帰り道が一緒のマン君と「PEGGY'S」で三次会。帰宅したのは午前2時。久しぶりの「午前さま」である。
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M-1グランプリ2024評

2024年12月23日 | Weblog
M-1グランプリ2024は、今回が記念すべき第20回大会。令和ロマンが史上初の2年連続優勝という偉業を達成し、記念大会に華を添えた。
ではいつものように出番順に一組ずつ講評していく。

■令和ロマン
今回のM-1グランプリは、彼らのための大会だったと言っても過言ではない。笑神籤を引くのは阿部一二三。名前通り最初に去年同様、令和ロマンを一番手に引き当てる。連覇の期待もあり、いきなり会場のボルテージが上がる。そんな中、ディフェンディングチャンピオンは臆することなく、苗字を題材にしたあるあるネタを演じる。非常に高度に練られた漫才であった。結果、全員が90点以上つけてファーストラウンド2位。2本目は彼らの得意なくるまが演技でボケまくる、いわゆるコント漫才。くるまの面白さに目を奪われがちだが、けむりのひょうひょうとしたリアクションや的確なツッコミもレベルが高い。こうして2本種類の違うネタで見事優勝。彼らが高学歴だからそう思ってしまうのかもしれないが、なにか漫才のネタを作るのにカイゼンやPDCAのような手法で、自分たちのネタと観客の求めているものを精緻にフィットさせるようなことをやっているんじゃないか。2年前のM-1準決勝で初めて見たときに、面白いコンビだなと思った。ただボケが強すぎてバランスが悪いとも感じた。それがわずか2年でここまで急成長を遂げた。霜降り明星が出たときに、すごい漫才師が現れたと思ったが、まだまだ世の中には笑いの才能に溢れた若者がいるのだ。

■ヤーレンズ
個人的には今日本で一番漫才が上手いコンビだと思っている。今回私は優勝候補の筆頭にあげていた。阿部一二三が名前どおり、昨年の準優勝コンビを2番手に引き当てる。これまた場内は大歓声。ネタはおむすび屋を題材にしたコント漫才。テンポよく小ぶりなボケを連発しながら、大きな流れに持っていく。贔屓目もあるのかもしれないが、内容的には1本目の令和ロマンよりも好きだ。ただ点数は思ったよりも伸びず、令和ロマンと25点と相当開いてしまった。海原ともこが「もっと、しょーもないのを見たかった」とコメントしていたが、十分彼ららしい“しょーもなさ”を発揮していたと思ったが。今回、審査員の点数と、自分の感覚が一番ズレた結果であった。

■真空ジェシカ、
今回4年連続決勝進出。これは笑い飯に続いて2番目に長い記録らしい(笑い飯は9年連続なのでまだまだ差があるが)。すっかりM-1の常連である。今回初めて最終決戦まで残ったのだが、2本とも非常に面白かった。1本目の商店街のロケというのはよくあるシチュエーションだが、一店舗ごとに違った種類のボケをして、さながらショートコントのオムニバスみたいな展開になっていた。ただ途中で薬指だけ立てて、一瞬テレビで出してはいけないジェスチャーみたいなことをしたが、あれは観てる方がヒヤっとしてボケが入ってきにくいので止めたほうがいい。2本目のアンジェラ・アキのピアノのネタは、彼らの中でも最大限にナンセンスに振ったものだった。最終決戦だけみたら令和ロマンよりも真空ジェシカの方が面白かった気がする。

■マユリカ
大阪時代から彼らの漫才を高く評価していたが、一昨年東京進出して以来、すっかり全国区の人気者になった感がある。今回は準決勝からの敗者復活組。準決勝は録画してまだ観ていないが、実績・実力からしても順当ではないだろうか。ただ決勝は、令和ロマン、ヤーレンズ、真空ジェシカと、これでもかと言うような強烈なネタが続いた後だったので、若干やりにくかったのではないか。また、同窓会メンバーとモーニングセットを掛け合わせた今回のネタは、彼らの持ちネタの中では、小粒な感じがした。舞台の上で「あんまりハネてないな」と思いながら漫才をやってたのかもしれない。結果は惨敗。安定して結果が出せる漫才師、今後まだまだチャンスはあるだろう。

■ダイタク
結成15年目、M-1最終年にして初の決勝進出。スタイルは正当派のしゃべくり漫才、その中で一卵性双生児であるという自分たちの特徴を最大限に活かしたネタが持ち味。今回はヒーローインタビューで、ヒーローとインタビュアーが交互に入れ替わって、ボケを繰り広げるというダブルボケスタイルだった。インタビューという形式をとると、漫才の中で長ゼリフが多くなってしまいがちだが、二人とも言葉がすらすらと出てくる。練習を積んできたことがうかがえる。ただいかんせん、ルックスやキャラが地味。よほどネタが跳ねないと苦しい。まあ、最終年に決勝に出られたのはよかったんじゃないかな。基本的に二人とも真面目で、フリートークが上手くない。バラエティ含め、売れたいのであれば、もっと強烈なキャラを前面に打ち出さないと苦しい。

■ジョックロック
結成は2年目。左のツッコミの福本がNSC35期で37歳。右のボケのゆうじろーがNSC42期で26歳。芸歴7年、年齢差9歳と、こんなにもキャリアに差がある二人がなぜコンビを組むようになったのか、馴れ初めを知りたい。最初のオチの福本の「やっぱりちょっとカード作るの怖いなぁ」と足を開いて真正面を向くポーズで大いに笑った。一発目のボケとツッコミにより「ああ、彼らはこういう漫才をするのだな」ということが客に分かる。見やすく聞きやすく安心感のあるスタイルだが、漫才の先が読めてしまう。審査員の柴田もそんなことを言いながら、山内と同様「ボケのパワー不足」を指摘していた。ゆうじろーの方がキャリアも年齢もかなり下だし、ある程度は仕方ない。最後彼が「オレが面白くなります!」と叫んだのが好感を持てた。あと13年あるぞ、がんばれー。

■バッテリィズ
彼らを初めて見たのは2年くらい前だったと記憶している。オーソドックスでベタな漫才。勢いはあったが荒削り。売れるにはもう少し時間がかかるだろうし、何かしら上積みが必要だなと感じた。それが、あれよあれよと言う間に、今回のM-1初決勝進出。彼らの漫才は右の寺家がセリフまわし上はボケになるが、特にボケておらず普通に博識で正しいことを言っている。それに左のハートがとんちんかんなツッコミをして、それがボケになる。そうして寺家がもう一度ツッコミ返す。意外と複雑なのである。私の感覚では、80年代後半、吉本興業の漫才師が低迷していたころの若手「おかけんた・ゆうた」や「どんきほ~て」の古い漫才を思い出させる。1本目は以前見たことのあるネタだったが、ハートのアホさが上手く観客や審査員のツボにはまり、後半に行くにしたがってどんどん笑いの渦が広がっていく。言うなれば「令和のオシャレアホ」。結果、ファーストステージは見事最高点。2本目も1本目と同じような切り口だったが、少し笑いが足りず漫才の時間も短いように感じた。おそらく出来の良い方を1本目に持ってきたのだろう。今回のM-1出場で全国区の切符を掴んだ。後はバラエティ等で結果を出し、人気者になってほしい。

■ママタルト
右の巨漢のボケ大鶴肥満は、「さんまの向上委員会」等でちょくちょくピンで出ているので知っていたが、二人の漫才は初見である。予想通り肥満の巨漢を活かしたネタ。左の檜原(ひわら。Wikipediaで調べたら清風南海から神戸大学という高学歴)は突っ込むときに、少しセリフがゆっくりめになり、大きな声を張り上げる。そのとき少し裏声になってキンキンと響き、耳障りが良くない。それが影響し、あまりネタが入ってこなかった。先日読んだノンスタイル石田の書籍『答え合わせ』では「漫才師は二人の声質をよく理解してネタを作るべき」というようなことが書いてあった。まさにママタルトは、自分たちのビジュアルや声がどうやったら観客により上手く面白く届くかということを、もっと研究すべきである。

■エバース
彼らの漫才は一度見たことがある。そのときの印象は可もなく不可もなく。M-1決勝に進んだだけあって、今回のネタは非常に洗練されていた。「15年後の今日、桜の木の下で会う」という約束をした日が、閏年の2月29日であり、また桜の木はその後ショッピングモールとなっている、という設定が「時間」と「空間」の両面から話を面白く、かつ“ほどよく”複雑にしている。一つ前のママタルトと違って、このコンビは二人の声質やトーンの違いが上手く嚙み合っている。ボケの佐々木は延々屁理屈をこねる。少し高めのよく通る声なのでよけいにウザい。それに対し町田は、低めのトーンでスパッと短いツッコミを入れる。時間と空間そして2人の声、これらが上手くねじり合って、さながら一つの演劇を見ているようだった。残念ながら2位の令和ロマンとは2点差、3位の真空ジェシカとは1点差と、僅差で最終決戦には残られず。このレベルだともう運の世界だろう。

■トムブラウン
M-1最終年、出番も一番最後、そこで彼らが披露したネタは、いかにもトムブラウンらしいと言えばそのとおりなのだが、私には理解不能で面白くなかった。本当にこのネタのチョイスでよかったのか。うがった見方をすると、もう上位3組のクオリティには勝てないので、あえて捨て身の戦略でハチャメチャのものを持ってきたのでは、とまで思ってしまう。彼らは、最初にM-1に出たときに「合体」のネタで有名になった。その後TV出演も増え、今ではその漫才スタイルは世間で認知されている。そういう意味では、お茶の間に分かってもらっているという安心感の上で演じる、自分たちの個性やスタイルを極めたネタと解釈できる。一方厳しい見方をすれば、「オレらならこれくらいやってもいいよね」と、自分たちの知名度におもねている傲慢な漫才とも感じられる。彼らのラジオ番組をPodcastでたまに聞く。そこではリスナーのハガキに二人で普通に対応している。それができるのだから、今回のようなギャグ一辺倒ではなく、もう少ししゃべくりを入れて聞かせるネタをやってほしかった。

以上、57歳にもなってこんなことを真面目に書いている自分がつくづく情けなく、かつ、わりと好きだったりする。
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