歴史に残るロックの名盤、私の超フェイバリットアルバムである2枚が、奇しくも同時期に別バージョンで発売される。
ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の50周年エディションと、プリンスの『パープル・レイン』のデラックスエディション。
『サージェント~』は本編のリミックスの他に、別テイク盤が付いている。別テイクというのは、つまるところボツテイクであり、正直完成度は高くない。しかしその分、生のレコーディング風景が思い浮かべられる。私自身は、当時シングルとして発売されたため、『サージェント~』には収録されておらず、次のアルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』のB面に収められた「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ペニー・レイン」の別バージョンが良かった。
まだサッと聴いただけなので、一度ゆっくり本編のリミックスと30年前に初めてCDとして発売されたオリジナルの『サージェント~』との聴き比べをしてみたい。
『パープル~』は本編は2015年にプリンス自らの手でリミックスされたもの。他に未発表曲や別バージョンが入った2枚があるが、これが出色の出来だ。全体的にアップテンポの曲調。10分以上の曲もあったり、圧倒される。おそらくプリンスはすべてのオリジナルアルバムにこういった別バージョンや当時製作して未発表だった曲があるはず。これから順番に発売していってほしい。