今月初めの日経ビジネスで作家の堺屋太一氏のコラムが載っていた。タイトルは「『三重収縮』からの脱出策」。以下エッセンス。
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世界大不況である。内外ほとんどの経済指標が、昨年10月以降ほぼ垂直に落下している。その実情は「三重の収縮」である。
第1は、昨年春頃から始まった「金融収縮」。サブプライムローンが危うくなり、米国の投資銀行が傾き、全世界から資金を引き上げた。その結果「経済の血液」資金の流れが悪くなり、全世界が貧血に陥った。
第2は、「事業収縮」。投資資金の枯渇で、製造業も流通業も、投資を縮小または中止し、建設や機械の需要が激減、雇用も減退した。日本の場合はこれに円高が加わり、自動車や電機などの輸出企業は赤字に転落、生産活動は急速に縮小した。
第3は、「マインドの収縮」。近代工業社会において産業界は「物財の豊かさ=満足の大きさ=幸せ」と物財需要に結びつけてきたが、今回の落ち込みで、呪文は解けた。多くの人々は、物財の多さを楽しさよりも煩わしさと思い始めている。
「金融収縮」は各国政府の公的資金の注入や借り入れ保証で解消できる。「事業収縮」は政府支出の公益事業や失業対策で緩和することができる。だが「マインド収縮」をなくすのは容易ではない。元には戻らない。企業経営にとって大事なのは、「マインドの変化に対応したビジネスモデルの構築」である。
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「マインドの変化に対応したビジネスモデルの構築」か。25年ほど前、氏が唱えた「知価革命」と概念は似ている。「省エネ」「ソフト」「高齢者向け」「リサイクル」等々、日本人が得意そうな分野がたくさんある気がする。
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世界大不況である。内外ほとんどの経済指標が、昨年10月以降ほぼ垂直に落下している。その実情は「三重の収縮」である。
第1は、昨年春頃から始まった「金融収縮」。サブプライムローンが危うくなり、米国の投資銀行が傾き、全世界から資金を引き上げた。その結果「経済の血液」資金の流れが悪くなり、全世界が貧血に陥った。
第2は、「事業収縮」。投資資金の枯渇で、製造業も流通業も、投資を縮小または中止し、建設や機械の需要が激減、雇用も減退した。日本の場合はこれに円高が加わり、自動車や電機などの輸出企業は赤字に転落、生産活動は急速に縮小した。
第3は、「マインドの収縮」。近代工業社会において産業界は「物財の豊かさ=満足の大きさ=幸せ」と物財需要に結びつけてきたが、今回の落ち込みで、呪文は解けた。多くの人々は、物財の多さを楽しさよりも煩わしさと思い始めている。
「金融収縮」は各国政府の公的資金の注入や借り入れ保証で解消できる。「事業収縮」は政府支出の公益事業や失業対策で緩和することができる。だが「マインド収縮」をなくすのは容易ではない。元には戻らない。企業経営にとって大事なのは、「マインドの変化に対応したビジネスモデルの構築」である。
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「マインドの変化に対応したビジネスモデルの構築」か。25年ほど前、氏が唱えた「知価革命」と概念は似ている。「省エネ」「ソフト」「高齢者向け」「リサイクル」等々、日本人が得意そうな分野がたくさんある気がする。