天満天神繁昌亭・東西交流会・8月公演~2023.08.08
本日は東西交流会と江戸の咄家さんが繁昌亭で聞けるとは、これから毎月開催されそうなので、足を運んでみたいですな。
三遊亭笑遊さんに桂文治さん春風亭昇也さん、迎え撃つ上方落語は仁智会長に文都さん。火花散る高座が見れそうで楽しみでおます。
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大阪に居ながら、東京の寄席小屋の雰囲気が味わえて最高。
それにしても、客席に空席があるとは残念。
一、桂空治・・・「権助魚」
開口一番、出てくるなり当たり前ですが江戸弁でしゃべり出す。かっこいい。でも客席、いつもと違ってとまどいながら、笑いもなく淡々と過ぎていく。空也さん、さぞ冷や汗ものの一席。決して落語がマズいのではなく、大阪の客があっけにとられて馴染んでないです。口当たりの良い落語で、こんなの大好き是非懲りずに、大阪の高座にまたお越しください。空也さん、覚えましたので期待していまっせ。
二、春風亭昇也・・・「壺算」
今売り出し中の昇也さんの登場、さすが真打。空気ががらりと替わって楽しい笑いに。カジュアルっぽい落語ですが、そこはやはり師匠の昇太さん仕込み。明るく楽しい「壺算」。でも、眼鏡をしたままの古典。いま、眼鏡をしたまま落語をされる噺家さんって多いんでしょうか。
いまや、全員真打になった「成金」メンバー。メンバーの同窓会みたいな「大成金」という落語会があるようですが、是非大阪でも開催して欲しいですな。
三、桂文治・・・・・「源平盛衰記」
師匠の十代目文治が十八番にしていたネタ「源平盛衰記」を。その昔は林家三平さんでよく聞いた噺ですが、この頃上方でもちょくちょう聞く機会が増えた演目。これはやはり間のアンコの部分がおもしろくてそこがミソ、いやアンコ。あちらこちらへ飛びながらの仲間内の師匠連の話を挟み込んでの一席。
こういう噺を聞いていると、まさに浅草や鈴本の高座に・・ホールではない、寄席で楽しめる落語ってありますよね。
ということで、グッドチョイスの文治さんの「源平盛衰記」でおました。
四、三遊亭笑遊
大真打の登場。味がありますな。ましてや体力いる「片棒」を熱演。三人の倅の名前は、幸太郎、作次郎、徳三郎ではなく、松太郎、竹次郎、梅三郎でもなく、金銀鉄。こんなとこの違いだけでもどなたの「片棒」かがわかってたのしおます。真ん中の銀次郎はやはり東京、「祇園祭り」でじゃなく「木やり」がはいる。まあ、始末家でけちん坊の親父の風体、さぞ笑遊さんそのままであったんでしょうな、それほど引き込まれた笑遊さんの「片棒」でございました。
五、月亭文都
珍しい噺「足上がり」を。これって上方だけの噺。「悋気の独楽」や「権助魚」と同じように定吉が旦那のお供に行って女将さんに問い詰められるという筋。まあ、丁稚の仕事の中に、女将さんのスパイ、旦さんの見張り役というのもあったんでしょうな。でも、昔はお妾さんにお手掛けさん、すべて男の甲斐性で済まされていた良き時代があったんですな・・うらやましい。
私が初めて八天さんで聞いた落語が15年前でこの「足上がり」、よほどキモ入りの落語なんですな。
六、マジックジェミー・・「マジック」
ケバケバしい衣装で登場のジェミーさん、言葉も変な大阪弁、急遽喋ってるのか、関西生まれなんかもわからない。そして、オレンジのかつらにサングラス、ショートフレアのスカートと年齢不詳の色っぽさ。マジックは長さの違うひもと、お客さんに上がって貰っての袋からの卵出し、それにリング。いたって定番のマジックを客をいじりながらの舞台。これも、プーンと浅草の匂いがしてよろしおましたな。
追加、繁昌亭近くのわーずカフェでの文治さんとの写真が掲載されていたジェミーさん、素顔、超美人さんです。そのままで舞台に上がっては欲しいですね。中年の男性はイチコロですな。
七、笑福亭仁智・・・・「ハードラック」
会長就任後の災難続きのボヤキから、ツイてない男の話。「ハードラック」。なんど聞いても楽しい噺。そういえば、仁智さんの古典落語聴いたことがありませんな。仁智さんの「古典落語おさらい会」と銘打って三席の会あれば、是非行きたいですな。噂では、仁智さんお「時うどん」は最高と聞いておりますが・・・。
まだまだ、この繁昌亭東西落語会続けての開催があるらしいので、都合つけてお伺いしたいもんでおます。
天満天神繁昌亭・東西交流会・8月公演
2023年8月8日(火)午後6:30開演
天満天神繁昌亭
一、桂空治・・・・・「権助魚」
二、春風亭昇也・・・「壺算」
三、桂文治・・・・・「源平盛衰記」
四、三遊亭笑遊・・・「片棒」
五、月亭文都・・・・「足上がり」
六、マジックジェミー「マジック」
七、笑福亭仁智・・・「ハードラック」