私の愛読書、「草や木のように生きられたら」笑福亭松之助著
2月22日、笑福亭松之助さんが亡くなられました。
私が笑福亭が好きになったのは、50年ほど前「実験寄席」というのがあって、
仁鶴さんに、小米(後の枝雀)さんや小染(先代)さんに小春団治(後の露乃五郎)など、
今から思うと豪華な顔ぶれ、そのなかでも、ひときわ際立っていたのが、松之助さん。
その、一年間に聴いたのが「仔猫」「淀川」「生貝」「三十石」「高津の富」
「桜の宮」「ざこ八」「人形買い」「蛇含草」、落語はおもしろいもんだと思っていたときに、
何とも言えない大ネタ、マセタ高校生ですが凄いのを聴いてたんですな。
でも、一番はレコードでも持っていますが、「テレビ・アラカルト」、
あの“アムステルダムの朝は早い”“どこの朝かて早いがな”は、未だに頭に残っていますな。
この本でも「落語は芸術ではありません」とはっきり、芸人はサービス業なんですと、
「笑わすの好き」「笑われることに快感を覚える」。それだけで結構。「笑い」のために
工夫するのが落語家。その工夫を楽しむことが、「人生を楽しく生きる」ということにつながっている・・・と。
石松さんや沢山の方が、松之助さんから直接、稽古をつけて頂いてるようで、
脈々と受け繋がれていくんですな・・・・。
是非、偲んで、松之助直伝の方々の落語会開催して欲しいですな。
ご逝去を悼み、心からご冥福をお祈り申し上げます。 合掌
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