ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第539回・田辺寄席文月席~笑福亭三喬の段

2010-07-18 23:31:56 | 田辺寄席
田辺寄席に、久しぶりに伺う・・・。


桃ヶ池公園市民活動センターと名称が変ってから、初めて・・・
もう、四、五ヶ月、来てないの、丸わかりですな。


三喬さん、じっくりたっぷりの会

開口〇番・・・「き」・・・「キリマンジャロ」

珈琲の話しかと思いきや、中高年に登山が流行っていて、
日本人の場合、どうしてもエベレストやキリマンジャロの高い山を目指す。

ヨーロッパ人のように、五合目あたりで、ゆったりとするなんぞは一切無く、
遊びひとつ、とっても、余裕がないのが日本人と、やわらかく、批判。


一、森乃石松・・・・・・・・・・・・・・・「播州巡り」

得意の「播州巡り」、」稽古をつけて頂いたのが、松之助師匠とか、
のっそり、ぼっそり、そして、つっけんどんな語り口が、瓜二つ似。

松之助ファンには、どんなフレーズも、嬉しく。楽しく、感じられる。
石松さん、「堀川」とか、「淀川」、「桜ノ宮」などを、味のある松之助師匠に
稽古をつけてもらえる時がくれば、良いですな。


二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・「家見舞い」

珍品に入るのか、確か吉坊で聴いた「祝いの壷」とほぼ同じ。
祝いの壷は、お茶屋の開店祝いで、家見舞は、兄貴の引越し祝いに水壷をもって行く。

喜六と清八が、豆腐、青菜、漬け物にごはんと、確か出てくる料理にも違いがあるが、
今回は、喜六方がしっかりしているのだが、二人の戸惑う様は、絶妙にしておもしろい。

本題にはいる前の、三喬さんのマクラは、いつものごとくおもしろく、
右喬さんの、パンダの夢の話は、最高でしたな。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・「船弁慶」

丁度、朝のなみはや亭で、師匠の小文枝時代の「船弁慶」を放送していて、
私も聴いていましたが、声が若かったですが、33才の時の録音とか、
でも、落語は、円熟の極みでしたな。

文太さん、氷屋は出てくるし、鯛の頭を持って帰って焼豆腐と炊くとか、
「もっつあん」も出てきて、師匠そのままの形で、継承・・・。

あとで、天国から、師匠も今日の出来、誉めてくらはるやろか・・・と。
文太さん、思いいれの入った「船弁慶」、本日の、秀逸、秀逸。


四、笑福亭風喬・・・・・・・・・・・・・「首の仕替え」

最初の部分は、「色事根問い」と同じ導入だが、一見栄で「天才バカボン」が登場し、
三金は、スットとばすあたりから離れていく、四芸が終わった時点で
顔のすげ替え、首のすげ替えに、赤壁周庵先生ヘ。

付け替える首は、色々とあり、上段の男前の歌舞伎役者には、
海老蔵、玉三郎、師童が並び、1000万。
次は、スターで、SMAP、Ⅴ6、嵐、などこれも高い。
御三家、シリーズが続き、サッカーでは、本田、遠藤・・・岡田がある。

持ち銭が少ないの、捨てかけの、落語家の箱から探し出すと、
なんと勿体無い、人間国宝の米朝師匠、そしてエラの張った仁鶴さん、
ヤクザもどきのざこばさん、ロマンスグレイの文太さん・・・
・・最後に、男前でこれが気に入ったと・・・風喬さんで決まり。

この話し、地獄八景のごとく、時事ネタ、演者の興味あるもの、
なんぼでも掘り込めますし・・・・オチと同じ様に
お代も、責任も、さっきの首がでと、好きなこと言えますな。


五、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・「三十石」

新幹線のマクラから、三十石ヘ。

間の乗船者の名前を言うところで、香典返しの人の羅列で、
竹内日出男、中川清、河合一、長谷川多持、前田達とか落語家にはじまり
菅直人、オバマ、キムジョンイルまで登場。・あれっと思っていると
「エライ国際的ですな」と、船場の者に言わす、こういう、お客様、目線がにくい
三喬落語の真髄ですな。

まあ、途中、下座からの、多少自信なさそうな、船頭の掛けあいに、
客席から拍手が沸くと、三喬さん「ええ、客じゃー・・拍手する様なもんじゃない・・
わしゃ、船が沈むかと思うたわい・・・。」と・戒めながら、笑いをとる。

全員参加で、つくりあげる、上方落語の大ネタ。
ゆうくりと、三十石は、夢の中でおましたな・・・。



裏の桃ヶ池は、蓮がいっぱい、暑い日差しと共に、夏らしい光景ですな。


第539回・田辺寄席・・・新じっくりたっぷりの会・・笑福亭三喬の段
2010年7月18日(日)午後1:10開演
桃ヶ池公園市民活動センター

一、森乃石松・・・・・・・・・・・・・・・「播州巡り」
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・「家見舞い」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・「船弁慶」
仲入り
四、笑福亭風喬・・・・・・・・・・・・・「首の仕替え」
五、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・「三十石」

10-35-140




にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 初々しさが漂う~パンジョ寄席 | トップ | 堀河ダムヘバス釣りでっせ。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

田辺寄席」カテゴリの最新記事