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三年前から気になっていた歌集、図書館で借りてようやく読みました。
前半は気になる歌が多かったですが、後になるほど少なくこれって詠んだ順に並んでいるんでしょうか、それとも意図的に編集されたもんなのでしょうか・・・いずれにしても、仕事、生きることへの困難をうかがえ知ることができる。
その中でも、私は明るい希望に満ちた歌が好きなようです。
気に入った歌を、覚え書きしときます。
いろいろと書いてあるのだ 看護師のあなたの腕はメモ帳なのだ
更新を続けろ、更新を ぼくはまだあきらめきれぬ夢があるのだ
夕焼けをおつまみにして飲むビール一篇の詩となれこの孤独
今日という日もまた栞 読みさしの人生という書物にすれば
空だって泣きたいときもあるだろう葡萄のような大粒の雨
提げている袋の中におにぎりと緑茶を入れてもうすぐ春だ
至福とは特に悩みのない日々のことかもしれず食後のココア
歌作とはこころの森に棲む鳥の声に耳を澄ますことなり
靴ひもを結び直しているときに春の匂いが横を過ぎゆく
ただ好きと言えばいいわけじゃないのだ 大人の恋はむずかしいよね
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