ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺 2 田中 啓文 集英社 このアイテムの詳細を見る |
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「東京が粋(イキ)なら、大阪は粋(スイ)や」師匠の梅寿が竜二に言い、
「客が笑うのを待て」「落語とゆうのは基本的には、聴き手をリラックスさせる芸や、
客を緊張させてどないすんねん。笑わしたろと、思うたらあかんで、
まずは、客をなごませて、力を抜かせる。そのあとは、ちょっとしたことで客は笑いよる。」
「自然に、笑うのを待つんや、こちらから笑わせにいくもんやない。」と
猿右衛門が、竜二に教える。・・・・笑いの不思議さが、何気なく解る気がする。
竜二は、テレビでバラエティに参加する。
そこで、若手タレントのグループと、正真正銘の本番で大喜利をやるが、惨敗する。
「テレビのタレントの仕事と、ネタを稽古して高座にかける落語とは、
まるっきり違う」と、・・でも、落語は一部の人だけを対象としているが、
TVを通しては、何百万人が相手にしている。
竜二は、レポートの仕事でケツを出して、番組を壊す。
このあたり、まさに、鶴瓶さん・・・。
TVの仕事、TVの世界、これまた、落語の世界とは違うが、
共通なのは、笑いという共通項で結ばれている。
「ハナシにならん」なんて、この笑酔亭梅寿シリーズ
容易い言葉で、落語の世界の裏事情がようわかる「ハナシになってまっせ」。
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