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好きな短歌の本、買ったばかりだが本屋で実際手に取って選んだ本はすぐに読みだしはじめる。なんとも大人の恋の物語をにじみさせる歌ばかり、どことなく色っぽいです。
気になった歌は・・・
思い出は増えるというより重なってどのドアもどの鍵でも開く
気になった歌は・・・
思い出は増えるというより重なってどのドアもどの鍵でも開く
バスタオルふたりで使う脱衣所でまたキスをしてしまう、ふりだし
今きみが触れているのはこころかもしれないから優しくはしないで
一度や二度は見たことがあるこの月を見てはいけないような満月
思い出すひとつひとつの風景の無音わずかにカラーではある
今きみが触れているのはこころかもしれないから優しくはしないで
一度や二度は見たことがあるこの月を見てはいけないような満月
思い出すひとつひとつの風景の無音わずかにカラーではある
明日には明日のニュースを見ることになるのだろうまだ誰も知らない
針のない鼠に生まれ変わったら何をしたいだろうはりねずみ
どのページから読み始めてもいいしどこで読み終えてもかまわない
会いたさは会っても消えてゆかなくて傘を差しても少しは濡れる
会うためにあるいはもう会わないために橋は静かにカーブしている
口のなか切ってしまったその後は言葉すべてに血の味がする
夏の夜の躰めあての雨の窓こころがめあてと言ってしまえよ
この中に犯人がいる ふたりしかいない部屋でも名前を呼んだ
針のない鼠に生まれ変わったら何をしたいだろうはりねずみ
どのページから読み始めてもいいしどこで読み終えてもかまわない
会いたさは会っても消えてゆかなくて傘を差しても少しは濡れる
会うためにあるいはもう会わないために橋は静かにカーブしている
口のなか切ってしまったその後は言葉すべてに血の味がする
夏の夜の躰めあての雨の窓こころがめあてと言ってしまえよ
この中に犯人がいる ふたりしかいない部屋でも名前を呼んだ
君と見たどんな景色も結局はわたしひとりが見ていたものだ
持ち運び可能な躰を持ち運ぶ会いたいというだけの理由で
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