笑福亭鶴二独演会~2020.12.11
一、笑福亭夢二・・・・・・「東の旅・発端」
夢二さん、最高の出来。繁昌亭初高座、しっかりと大きな声で詰まることもなく、前へ前へ一途に進む。初々らしさもありながら充実のデビュー。でも、普段と高座のギャップがはげしいだけ、不思議な落語家さんですな。どこかの時点で大化けを果たす予感がする正統派の落語。これからの一つ一つの演目の習得が楽しみですな。
二、笑福亭鶴二・・・・・・「代脈」
今回のコロナ禍でのご来場の御礼と次回2月20日と次々回5月1日の独演会の宣伝もしっかりと・・・。長い長いマクラ、このゆったりはんなり感。鶴二さんの味ですな。
弟子の夢二さんの繁昌亭下ビューがうまくいったので仕事の半分は終わったのか、肩の荷が降りて、気ままに遊ぶ、楽しげな一席でおました。
三、ラッキー舞・・・・「太神楽曲芸」
久しぶりの舞さんの高座。さらに上手さが目立つ。そのぶんあの初々しさが薄れて、相反するものか難しいですな。これからの5年、10年、どんな高座に昇華されてゆくのか楽しみですな。
四、笑福亭鶴二・・・・・・「七段目」
ハメものたっぷりで、若旦那と定吉の大立ち回り、「ナント、ナント」で、いつも「南都、南都、南都銀行」を思い出してしまうのは、私だけでしょうか。このお軽と平右衛門のこの一力の場、「兄さんその訳は」・・・その本物を見たくて文楽を見はじめたきっかけです。
五、笑福亭鶴二・・・・・・「胴乱の幸助」
あのお師匠はんの「帯屋」の出だし、鶴二さん上手ですな、おもわず客席から拍手。ここで、この噺の“格”が決まりますなぁ。
「柳の馬場、押し~、小路~」これも本物が見たくて「桂川連理棚(お長半)」、文楽に行きましたな。まあ浄瑠璃が、世の中で当たり前に語られていた時代ですな。
今なら「鬼滅の刃」の「全集中の呼吸」ですが、・・・。それより「兄さん、叱ってやないか」
「兄さんの頼みとはぇ~・・・・」、「兄は誉めておるのじゃ」・・・こんな世界の方がよろしおますな・・・・。
笑福亭鶴二独演会~2020.12.11
笑福亭鶴二独演会
2020年12月11日(金)午後6:30開演
天満天神繁昌亭
一、笑福亭夢二・・・・・・「東の旅・発端」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「代脈」
三、ラッキー舞・・・・「太神楽曲芸」
四、笑福亭鶴二・・・・・・「七段目」
仲入り
五、笑福亭鶴二・・・・・・「胴乱の幸助」
三味線・・・佐々木千華
鳴り物・・・桂恩狸、桂白雪、桂雪鹿
次回・笑福亭鶴二独演会
2021年2月20日(土)午後6:30開演
天満天神繁昌亭
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