ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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最寄の駅の落語会~久米田とんとん亭

2010-01-24 23:06:04 | 久米田とんとん亭

主催者の、これこれ豚肉屋さん・・・・とんかつ、美味しおますで・・。

私の最寄駅の久米田で落語会。
銀瓶さんがメインで、昨年からの開催で、今回で三回目とか。
まさに、灯台下暗しでおます。


舞台も金屏風、赤い毛氈では無いが、立派な舞台。
落語には、丁度良い大きさの会場に110人の大入満員。

手づくりの落語会だが、太鼓、三味線も入っての、
充実の一時間半、質の高い落語、満喫しましたで。


一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・「時うどん」

繁昌亭大賞の輝き賞、受賞の吉の丞さんの登場。
最初は、あっち向いて「こんにちは」、こっち向いて「誰かとおもうたら、お前か」
と、一人で喋るのが落語。
それも、遠くにいる人と、近くにいる人を
声と目線と顔の表情で表すと説明しながら実演。・・・学校での落語講座みたい。

でも、「鳩がなんかおとしたで」、「ふーん」
「お母ちゃん、パンツ、破けた」、「またか」
「隣に囲いができたで」・・・すると客席から「へー」
「オチはいうたらあきまへんで」・・・・と吉の丞さん、このセリフ言いたさに
あえて、誘導尋問みたいに言わせたのか、ああ、高度なテクニックでおますな。
落着いていて、客席をほぐす、ほぐす・・・・さすが、輝き賞ですな。

噺は「時うどん」、吉弥さんスタイル、いや米朝スタイルか。
一人で、うどんを食べているのを、電柱の陰から見ている男が、
翌日、まねをしに行く。・・東京の時そば、のタイプ。

でも、冬の寒い夜中に、一杯のうどんを食べるのを、
路上で見ているというのは、いたって不自然でおます。

やはり、喜六、清八の二人で食べ、それを喜六がまねをする方が、
「ひっぱりな、うどん屋が笑うたはるで」、・・・「いや、気色悪いぐらいで」
などは、・・・、笑いもたっぷりで、私は好きですな。

でも、トリイでの「遊山船」といい、吉の丞さんの、色が出来てきましたな。


二、笑福亭由瓶・・・・・・・・・・・「強情灸」

今日は、昼間も仕事で、大忙しです。
というのは、今日の太鼓とこの照明のスポット、由瓶さんの持込とか。
落語よりも、裏方で、重宝がられてますと・・・。

噺は、「強情灸」。・・・強情な男が、大きなもぐさを腕にのせて、我慢する。
熱くないと口では言いながら、顔からは火がでるような熱さが伝わる。

「五右衛門も、さぞ熱かっただろう」のサゲどおり、
由瓶さん、顔が真っ赤になっての、大熱演。

うちの嫁はんは、由瓶さんが、お気に入りとか・・・。
さすが、とんとん亭大賞受賞・・でおますな。


三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」

第四回・繁昌亭大賞受賞の銀瓶さん・・45の大熱演。

最初に、懇切丁寧に、浄瑠璃の説明を。そして明治初期のはなしであると、
最後のサゲで一切、解らぬ事がない様、理詰めで、準備を整える。

「胴乱の幸助」、枝雀師匠で何度も聴いて好きな噺だが、
生で聴くのは初めてか・・・。

銀瓶さんの落語、端麗で、辛口、後味スッキリ。
笑福亭と言うより、米朝一門的で、スマートさがある。

さすが、繁昌亭大賞、受賞・・・・・・・
前回の「七度狐」に続き、十八番が聴けて、よろしおましたで。


第3回・久米田とんとん亭
2010年1月24日(日)午後5:30開演
大町会館

一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、笑福亭由瓶・・・・・・・・・・・「強情灸」
三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」


10-07-29


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