ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

ゆく川の流れは、動的平衡~福岡伸一

2022-07-17 07:07:07 | 本の少し
 ☆☆☆☆☆

理系に身を置きながら、文系の心でものに接する、福岡伸一さんの真骨頂の一冊。文系的センスで物事に当たりながら理系的洞察力で物事を見つめる。またの逆も真なり。その異なる分野を自由に往還できることが大切と・・。

例えば、コロナ禍も発生から約二年が経過してしまったが、一向に収束は見えてこない。いったんは減少傾向にあった感染者数は、変異株の出現とともに、再び世界的な増加傾向にある。明らかなことは、ウイルスを完全に撲滅したり、駆逐することはできない。自然は押せば押し返し、沈めようとすれば浮かび上がる。
だから、変異株の出現のたびに過剰反応するのではなく、結局のところ、ウイルスとの動的平衡をさぐるしかないと。つまりウイルスも自然の環の一つとして、宿主には激しいダメージを与えるよりも、できるだけ安定した状態で共存できる方向へと動く。つまり必然的に弱毒化し、致死率の低いものへと変化してしてはずだと。宿主である人間の側も変化する。そうすればやがてコロナも“新型”ではなく“普通”の常在ウイルスになる日がくる。

ほんと、そう願っていますな。

というように、いろんな提案、提議がされています。
気になった、表題だけ列挙しておきます。

・旨いも辛いも、かみ分ける(甘、塩、酸、苦、旨、辛)
・弱者の巧みな戦力(定足数が越えたら、一気に攻める)
・美の起源、生命と結びつく青(水の青、空気の青、青は特殊な色だ)
・科学の進歩。「愛」が支える。(昆虫、彗星、化石、アマンの活躍)
・博士号とかけて、足に裏についたご飯つぶ、ととく(とらないと気になるが、とっても食えない)
・「記憶ない」ことこそ記憶(単に二日酔い状態との告白に過ぎない)
・作ることは、壊すこと(伊勢神宮と法隆寺、どちらが生命的)
・生命とは、西田哲学の定義(合成と分解、酸化と還元、結合と切断)
・建築家がモテるのは(画家、音楽家、小説家、ああ身近に落語家が)
・須賀敦子、読まれ続ける秘密(ひらがな、穏やか、やさしく、端正な文体)
・夜生まれ、朝消えるもの(その答えもまた希望である)
・虫食い算、口口を埋めてみて(言葉の虫食い算)
・自然界の不思議、交差する所(南方熊楠のウガの標本)
・コップ一杯、海に注いだら(絶えず揺らぎながら循環している)
・世界のこのかすかな移ろいに気づく(音でも、光でも、風でもよい)




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第212回・和泉ワンコイン寄席~2022.07.16

2022-07-16 16:16:16 | 和泉ワンコイン&笑福亭伯枝


第212回・和泉ワンコイン寄席~2022.07.16

一、桂福留・・・・・「犬の目」

丁度、今年の三月に年季明けをした福留さん。福團治さんのお弟子さんで、13番目のお弟子さんでもう最後ということですか、お名前に留めの字が。

さかんにマクラをあれこれ話されるんですが、何か今一つ笑いが起きない。落語というのは先人が面白く、また面白い部分を選りすぐったもの、だから安定した笑いがくるが、マクラ自分自身のセンスで勝負。私も考えすぎてマクラが苦手、福留さんを見てつくづく難しさを感じましたな。

二、露の眞・・・・・「道灌」

さすがベテランの眞さん、一門を紹介しながらのマクラ。そういえば、一番下の陽照(あきら)さんだけまだ聴いたことおまへんな。噺は大師匠が落語家の技量の「バロメーターにしなさい」と言われた「道灌」。上方で聴いたことがあるのは、団姫さんと阿か枝さんだけ、案外レアな噺です。

いろんなキャラがちりばめられた都一門、これからも楽しみでおますな。

三、笑福亭伯枝・・・「花筏」

丁度、大相撲の名古屋場所が開催中。伯枝師匠の十八番ともいえる「花筏」。
最後の土俵に上がってからの花筏役の徳さんと千鳥ヶ浜と表情が見もの、手汗握るこの勝負、よろしおますな。

それと、伯枝さんの呼び出しの声、ほれぼれしますな。この声、聞いただけでもm値打ちもんでおます・・でも、今場所の優勝は誰になるんでしょうか、12勝3敗か11勝4敗あたりの決定戦で横綱照の富士の優勝で落ち着くんでしょうか。まあ、若手の台頭、混戦もおもしろおますが・・・。


第212回・和泉ワンコイン寄席
2022年7月16日(土」)午後2:30開演
和泉シティプラザ

一、桂福留・・・・・「犬の目」
二、露の眞・・・・・「道灌」
三、笑福亭伯枝・・・「花筏」



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「笑福亭伯枝のおもしろ落語講座・16」~2022.07.16

2022-07-16 09:09:09 | 和泉ワンコイン&笑福亭伯枝
「笑福亭伯枝のおもしろ落語講座・16」~2022.07.16

さて、皆さん今の演目になって、4回目の講座。仕上がりも順調で、きなこさんなんか、半分創作で聴くたびごとに進化。どなたもご自分の落語になっていって、それぞれの個性が加わってきて、毎回聴くのが楽しい。
と言いながら、私はなぜか頭打ちで、もう一度原点に戻ろうと思っています。

二か月後の、9月の17日にはミニ発表会ですので、まあ、稽古あるのみですな。

本日のお稽古順
・和泉家ジャスコ「代脈」
・五条亭楽園さん「開帳の雪隠」
・散歩亭ごまめ「狸賽」
・人支亭白木さん「看板の一」
・善哉亭あずきさん「皿屋敷」
・ごま亭きなこさん「あたま山」



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ブイヨンの日々~糸井重里

2022-07-16 06:06:06 | 本の少し
 ☆☆☆☆

羨ましい、犬と一緒の生活。我が家のモモが亡くなって早一年半、いまだに夫婦揃って、ぽっかりと家族が一人いない寂しさが続いています。

次の家族をと思ってはいるんですが、なかなか出会いがなくて、・・・・この本を見ていると、うらやましくて、うらやましくて。

なにが、したいって、一番はひっついての昼寝ですね。




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ごまめ自家製そば・653~2022.07.15

2022-07-15 12:12:12 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製そば・653~2022.07.15

“おろしぶっかけそば”

暑いので、あっさりとおろしそばを、鬼おろしで多めにおろして、そこに昨晩のわかめきゅうりもみをこれがシャリ感があって旨い。夏のきゅうりは、料理にうまく使えば良きわき役になりますな。
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金春屋ゴメス~西條奈加

2022-07-15 05:05:05 | 本の少し
 ☆☆☆

2009年発刊の本だが、テーマは鎖国状態になった出島状態の江戸に蔓延する鬼赤痢。それを抑える薬はあるのかないのか。まさに15年後のコロナ禍の人のとまどいを描いたような物語。

未来にはこんなことが起こりますという予知能力があるというか、逆に奇想天外なる物語を描いたつもりが逆に現実となったしまったと。

コロナ禍と言いウクライナ侵攻といい、今の世の中は未曾有の出来事の連続です。

日頃から、なにがあっても、強く生きる、その心構えが必要ですな。



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ごまめ自家製らーめん・652~2022.07.14

2022-07-14 13:13:13 | ラーメン・冷麺・ちゃんぽん
ごまめ自家製らーめん・652~2022.07.14

“和歌山の中華そば”

オークワさんのとんこつ醤油味の“和歌山の中華そば”、結構お気に入りで食べております。麺はのどごしの良い細麺、この麺の湯がき具合が難しおます。1.5~2分とありますが、できるだけ1.5に近づけて、麺を一本一本確かめながら早めに上げること。
野菜たっぷりを炒めて、焼き豚と青ネギとともに・・・旨い。

②、オークワさんのとんこつ醤油味の“和歌山の中華そば”
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ピアノ名曲探訪・生演奏でつづる・④~2022.07.14

2022-07-14 07:07:07 | 音楽


ピアノ名曲探訪・生演奏でつづる・④~2022.07.14

本日は、モーツアルトの「変奏曲」のマジックの日。

モーツアルトは5歳から作曲をはじめて35歳で亡くなるまでの30年間で700もの曲を作曲。オペラや交響曲の大曲もあり、そして自らの演奏旅行もしながらの作曲、実際、寝る間も惜しんでの音楽生活だったでしょう。

「天才」と言われながら、「お父さんの教育」の賜物。

◉「名旋律」の秘密
そしてモーツアルトは後世のショパンに多大の影響を与える。(ハイドンはベートーベンに、ベートーベンはシューベルトに)
その中で、一番の影響力は“非和声音”を非常に多くまた巧みに使っている。
“緊張”の非和声の後に、“緩和”の和声の音をつなげて収める。それを進化させたのがショパン。

◉すでに存在した「アド・リヴ」
JAZZのアド・リブと同じく自由自在に楽しんでいる。

【演奏曲】
①、モーツアルト:ピアノソナタ NO15 ハ長調 K.545
  初心者のために作曲されたが、非常に難しい。
②、モーツアルト:ロンド 二長調 K.485
  ロンドとは回るのの意。テーマがグルグルと回る。
③、モーツアルト:フランスの歌「あぁ、お母さん聞いて」による変奏曲.ハ長調K.265
  俗にいう「きらきら星の変奏曲」だがキラキラ星とは楽譜には一切ない。
④、モーツアルト:ピアノソナタ NO11(トルコ行進曲つき)イ長調
 K.331
  これも三楽章に“トルコ風に”とあるだけで、トルコ行進曲つきとは日本だけ、第一楽章に変奏曲を持ってきて画期的。イ長調で始まり短調で終わる。途中、左右の手が何度もクロスするが、オルガンの名残もあるがそれ以上に演奏家モールアルトとしてのパフォマンス、技の見せ場だった。
⑤、モーツアルト:幻想曲 二短調 K.397
⑥、ショパン:ノクターン  変ホ長調 Op.9-2
⑦、ジョセフ・カズマ: 「枯葉」
  アドリブの見本としてJAZZを一曲。

本日も楽しい、ピアノ講座で。宮崎先生、お疲れ様でした。

ピアノ名曲探訪・生演奏でつづる・④
~モーツアルトの「変奏曲」のマジック~
2022年7月14日(木)9:45~11:15
和泉シティプラザ・3階レセプションホール
講師・宮崎剛

②、宮崎剛講師、今日の「非和声音」の説明

③、グレン・グールドのモーツアルトのピアノソナタ集

④、いずみシティプラザ

⑤、いずみ市民大学・教養学部

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「それから」の大阪~スズキナオ

2022-07-14 04:04:04 | 本の少し
☆☆

よそ者に大阪は語れませんな。

天満に、夢洲、石切さんに、西九条、道頓堀に今宮戎、花博跡地、船場センタービル、四天王寺の縁日、此花に西成、どこを回ってもうわべだけ、沈んでいる大阪を憂うだけで、何の勇気も希望も湧いてこない・・・。

大阪人は、もっと浪速っ子に誇りを持って生きてまっせ。
自分を信じて笑いをもって生きていく。そんな心意気伝えて欲しおますな。


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ちょこっと、つまみ

2022-07-13 05:05:05 | 本の少し
 ☆☆☆☆

おいしい文藝シリーズで今回は、おつまみ。
読めば読むほど、お酒が欲しくなりますな・・・でも、胃を全摘してから丸六年、それまではビール党でしたが飲まない日は一日もなかったのに、それからはばたっと飲むのが少なくなって、週に2日ほど、それも缶ビール一つで満足するという、ほぼ下戸に降格。

それでも、この本読むと、無性に酒の肴が食べたくなる、もちろんお酒も。
酒の量は減っても、アテだけは作ってみようという意欲がふつふつと湧いてきましたな。




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ごまめ自家製冷麺・651~2022.07.12

2022-07-12 12:59:02 | ラーメン・冷麺・ちゃんぽん
ごまめ自家製冷麺・651~2022.07.12

“盛岡冷麺”

今日は、MUJIの“盛岡冷麺”。きゅうりのキムチ和えを作って、これが冷たいスープに溶け出し、旨い。麺はシコシコしていて最高、この冷麺、MUJIで買い置きし解かなければ、あきまへんな。

51
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ぼくのお父さん~矢部太郎

2022-07-12 06:06:06 | 本の少し
 ☆☆☆

ぼくのお父さんんはへんてこりんなお父さん、絵本作家でいつも子供の心をもって暮らしている。陽気で自由奔放、自由に生きる分世間から遠ざかる。
でも、矢部太郎さんには、間違いなくお父さんのDNAは流れていますよね。






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ごまめ自家製パスタ・650~2022.07.11

2022-07-11 15:52:11 | パスタ・焼きそば・皿うどん
ごまめ自家製パスタ・650~2022.07.11

“たらことうにのソースパスタ”

平打ちのパスタシリーズの“たらことうにのソースパスタ”を食べる。
実は、同じシリーズのぺペロンチーノを作って食べだしたんですが、余りにも辛すぎて、お腹には悪いと判断、嫁さんに食べてもらうようにお願いして、これに変更。

悪くはないですが、最高に旨いという訳でもなく、やはりいつも食べてるボロネーゼスパゲッティの方がチーズも活きて旨い。

でも、何事も食べたり、やったり、経験しないとわかりませんね。


②、“たらことうにのソースパスタ”

③、“あさりとブロッコリーのぺペロンチーノ”


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万感のおもい~万城目学

2022-07-11 11:11:11 | 本の少し
 ☆☆☆☆

大阪人のエッセイは、やはり面白い。題材といい、ハナシの進め方といい、オチの付け方といい。馴染み親しんだ展開に思わずにやりと・・・。

途中、色へのおもい、と毎月「色」についてのエッセイが12か月、続く。
丁度、短歌をしていて、題が無ければ作れなくなっているので、自らお題を探さなければ思っていたのですが、仕事でファッション、色に携わってきたので丁度「色」にちなんで詠んでみようと思っていたところなんで・・参考に、しばらく詠んでみようと、ヒントを頂きました。

また、まだ万城目学さんのエッセイで読み残している本もありそうなので、これも追いかけ読んでみようと・・思っています。





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ごまめ自家製そうめん・649~2022.07.10

2022-07-10 12:12:12 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製そうめん・649~2022.07.10

“稲庭素麺”

頂きものの“稲庭素麺”を食べる。美味しい。コシがありながらのど越しもよく、これはイケます。でも、素麺、茹で時間が短いだけに、茹でるのに気を使いますね・・・。




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