修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

麦秋の松山平野

2019-05-21 07:56:31 | 散歩道

 5月の中旬、松山平野は田植え前後の稲田ではなく麦秋と呼ばれる採り入れ前の麦畑で覆われます。愛媛県は全国一のハダカムギ(裸麦)の産地で、麦焼酎や味噌、麦茶などの原料として出荷されるということです。この日は一部の畑では採り入れが始まっていました。そんな広々とした畑の中を暫し散策しました。〔5月16日(木)〕

↓ 広々した松山平野、視野の中は一面麦畑が広がっていました。

↓ 集落の周りの麦畑です。完全に熟しておりいつ採り入れをしても良い状態のようでした。週末に一斉に刈り取りが行われるのでしょうか!?

↓ 裸麦の採り入れが終わると麦畑は直ぐに水田に転換されます。この時期農家は多忙を極めるようです!

↓ 見事に実った裸麦。

↓ こちらの畑では採り入れが始まっていました。

↓ コンバインを使っての採り入れ作業が続いていました。機械化で畑にいる人影はせいぜい2人くらいです!

↓ 採り入れが終わった麦畑では、麦藁の焼却作業が始まっていました。松山平野はこの時期この野焼きの煙で霞んでしまいます!

↓ 人影のない採り入れの終わった麦畑には烏の群が餌となる虫や蛙などを求めて飛来して来ていました。


皿ヶ嶺を歩く~山の会のメンバーと共に

2019-05-20 07:32:48 | 山歩き

 愛媛滞在2日目は所属する山の会のメンバー11名が広島から日帰りで皿ヶ嶺(1278m)にやって来たので案内役を兼ねて同行することとしました。花の山を楽しむのが主目的でしたので、お目当ての花が咲いていることを祈念しつつの山行となりました。〔5月15日(水)〕

↓ 麓から仰いだこの日の朝の皿ヶ嶺です。


↓ 風穴に案内しました。ヒマラヤの青い芥子はまだ小さな蕾でした。

↓ 今年はまだコンロンソウ(アブラナ科タネツケバナ属)が沢山咲き残っていました。ここでは杉の林床がその群落で真っ白でした!

↓ 風穴上の皿ヶ嶺北面のお花畑にはヤマブキソウ(ケシ科ヤマブキソウ属)がまだ沢山咲き残っていました。

↓ 風穴から竜神平への登山道脇のあちこちにヤマシャクヤク(ボタン科ボタン属)が咲いていました。

↓ イチリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)も広範囲に咲き残っていました。

↓ お花畑の中のジグザグ道を花々を観察しながら登り行く山の会のメンバー。

↓ ヤマルリソウ(ムラサキ科ルリソウ属)は大分色を失ってきていましたが、これも広範囲にまだ咲き残っていてくれました。


↓ シコクカッコソウ(サクラソウ科サクラソウ属)は登山道沿いのあちことに点在していました。

↓ 沢山の花々が次から次に登場して驚きの山の会のメンバーたちです!


↓ 枝を蛸足状に広げた古ブナにも会いました!


↓ 竜神平へ到着!


↓ 竜神平の水場の上にあるシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属)が満開状態でした!

↓ 登山道脇に多いフタバアオイ(ウマノスズクサ科カンアオイ属)。


↓ 皿ヶ嶺山頂直下のツインの古ブナ!


↓ 皿ヶ嶺山頂に到着!ここでランチタイムを取りました。


↓ 皿ヶ嶺の尾根筋のイワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)が開花していました。四国では貴重な自生地のようです!

↓ お目当ての花はメインの群生地ではまだ蕾が開き始めたばかりでした。満開の群落を期待していましたので・・・・残念無念!!

↓ それでも登山口近くの小群落はちょうど開き切った頃合いで見頃を迎えていました!

↓ 群落から下ってきた急斜面の一角にもちょうど見頃の花がひっそりと咲いていました。

↓ ユキモチソウ(サトイモ科テンナンショウ属)がお目当ての花と並んで咲いていました。

↓ 沢山の花々を楽しんで上林森林公園に下山しました!


しまなみ海道は初夏の風情

2019-05-19 06:34:37 | 散歩道

 薄曇りのしまなみ海道を尾道から今治に走行しました。大型連休も終わり5月ももう中旬を迎えて芸予諸島の島々の装いも新緑からやや緑濃い色合いに変ってきました。暖かくなってきた風を顔に受けると、もう初夏の風情を感じます。季節はまた確実に進んでいます。〔5月14日(火)〕

↓ 因島から生口橋を渡り生口島へと渡ります。橋上から見る生口島の山々の緑色が深くなってきました。

↓ 生口島を走る西瀬戸道(しまなみ海道)には2つのトンネルがあります。これは2つ目の瀬戸田トンネルです。周りの緑が滴ります!

↓ 生口島の南岸近くを走る西瀬戸道(しまなみ海道)です。右手は観音山(472.3m)の急峻な南斜面です。


↓ 生口島から大三島へ渡る広島・愛媛県境の多々羅大橋です。

↓ 愛媛県に入ると直ぐに大三島ICがあります。大三島の豊かな緑も夏模様に変わってきました。

↓ 大三島から大三島橋を渡ると伯方島に入ります。塩で有名な島ですが、宝股山(304m)を中心に緑滴る島でもあります。

↓ 伯方島から伯方大橋、大島橋と二つ続く橋を渡ると大島に入ります。大島橋は宮窪トンネルに繋がっています。大島への入口はトンネルという訳です。

↓ 大島から四国本島・今治に渡る来島海峡大橋です。来島海峡大橋は第一大橋から第三大橋までの3本の橋で構成されています。

↓ この日の松山平野の夕暮れは紅く焼けました!


↓ 豊かに実った麦畑の先に夕陽が沈んで行きます。!


エビネが自生する谷を訪ねる

2019-05-18 07:30:00 | 山歩き

 キエビネの群落を訪ねた帰路に芸北の奥山の谷間に自生するジエビネとサルメンエビネを見てきました。杉林の谷間を遡って行くと、渓流に沿った踏み跡の脇にジエビネがひっそりと小群落をなして咲いていました。その近くのちょっと危うい岩場の陰に今年もサルメンエビネが2株花を付けていてくれました。〔5月11日(土)〕

↓ 渓谷を遡って行くと今では珍しくなったジエビネが小群落をなして自生していました。

↓ タツナミソウの仲間が咲く渓流沿いの山道に入って行きました。

↓ 杉と自然林が混淆した谷筋を遡りました。


↓ 最初に出会ったランはコケイラン(ラン科コケイラン属)でした。


↓ 尚も踏み跡を遡って行くとジエビネ(ラン科エビネ属)に出会いました。


↓ この日はちょうど見頃の美しい花を付けていました。


↓ ほぼ見頃の株が小群落をなして咲いていました。

 ↓ 踏み跡を挟んだ渓流の崖の縁にも小さな群落がありました。


↓ 2株のサルメンエビネがジエビネの群落から渓流を挟んで少し離れた岩場の崖の中程に自生していました。

 ↓ サルメンエビネも運良くちょうど見頃の頃合いでした。


↓ サルメンエビネの花をアップで!


分け入れば黄金色の花園

2019-05-17 07:03:00 | 山歩き

 今年もキエビネの群落を訪ねました。深い森の入口で例年出迎えてくれる大群落が今年は僅か2本だけしか咲いていなかったことやそれに続いて登山道沿いを飾ってくれる個体の数が極端に少なかったことにショックを受けました。裏年なのか、獣害のよるものなのか、その他の何かの原因があるのかよく分かりません。それでも森の奥の群生地には本数は例年比少なかったもののそれなりに咲いていてくれました。〔5月11日(土)〕

↓ 森の奥の杉林の群生地で陽光をスポットライトのように受けて輝くキエビネの群落。


↓ 静謐な深い森の中で厳かに咲くキエビネの群落です。


↓ この咲き様から厳しい環境の中で美しく花開いたことが憶測出来ます。


↓ 暗い林床ですが、次から次にこうした輝くようなキエビネの群落が現れてきます。


↓ 開花して間のないまだ咢が緑色の個体のようです。


↓ 真上から木漏れ日をまともに受けて輝いていました!


↓ 梢から洩れてくる陽光は雲の動きや梢の揺らぎに伴って移動しますが、今この隊列がその光の中に入ったようです!


↓ タカネエビネにも出会えました。ジエビネとキネビネが交雑して出来た貴重な花です。


↓ タカネエビネをアップで捉えました。ジエビネとキエビネの要素が入り混じった微妙な色合いです。


↓ 日当たりや日陰、杉林の林床のあちこちにキエビネの群落が展開しています。


↓ 陽光のスポットを浴びた群落が林床に広がっています。


↓ ほぼ満開の美しい花でした。