おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

山道でカタストロフ(2)

2005-08-14 04:06:20 | ブログ
「カタストロフ」-ブルガリア語で事故のことをこういいます。動詞もあって変格もするんですよ。

以前、うちの前を、頑丈なことで有名なベンツが、前半分ベッシャリひっしゃげてレッカーに引かれていきました。
「へえ~、ベンツってこんな風にこなごなになるんだ~」と人事に思っていました。私たちの乗っていたアウディは、こなごなではないけれど、レッカーに前輪をのせて引いて行かれる姿は同じ。なんだか悲しくなりました。
考えてみると、学生時代の実験で坂道から転げ落ちる物体のエネルギーは重さの2乗に比例するというのがありましたが、重いアウディはぶつかったときにそれなりの衝撃があるはずなのです。

probe
警察はまず、両方のドライバーのアルコール検査をします。うちの近所のメハナではいつもみんなお酒をひっかけて車に乗って出て行くので、(見張りをしている警備会社の人たちでさえ、腰にピストルをつけたまま休憩時間にビールなんかをガーっとやっています。酔っぱらって撃ったりしないんですかね?)「ブルガリアは飲酒運転はOKなんだ」と思っていたら、どうもそうではないようです。もちろん、アルコールは検出されず、それが双方で確認されるのでした。
(この吹き込み口を直接アルコール検出器につけて「8秒息を吹き込め」といわれました)

普通、日本だと両方の車が動いているときにぶつかると責任が相殺されます(7:3とか8:2とか)が、ここでは保険ですべてを保障するそうでバスの運転手も落ち着いた様子。バスの側は会社の事故担当のおじさんが車で駆けつけました。よくバスも事故を起こすらしく、警察官たちは「ズドラスティ(やあ!)また会ったね、よく会うね!」と握手をしていました。(たぶんその日2度目らしい)
私たちのほうは書類の不備が見つかり、KATという運輸省と警察をあわせたようなところに3日以内にその書類を持っていかなければならないということです。バスのほうは少しへこんだくらいで、事故処理が終わるとさっさと山を登っていってしまいました。うちのかわいそうなアウディはキーをまわしてもうんともすんともいいません。トホホ(涙)・・・中の搭乗者に被害がなかったのが不幸中の幸いですが、その分、衝撃を一身に受けたアウディはけなげにも「ああ~、砕け散る・・・」(昴by谷村)のでした。この「哀れ」な姿を見ることほど悲しいことはありません。絶対に周りに影響されないように安全運転が一番です。

コメント (6)
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