只今「高橋源一郎×SEALDs民主主義ってなんだ?」を
読み終わったところです。
SEALDs(シールズ)は今年の流行語大賞にもノミネート
されたくらい、今は誰でも知っていると思います。
今年、集団的自衛権に反対する為に、何回か
国会議事堂前に行きましたが、その時SEALDsの
学生の存在が、国会前に集まった人達に大きな
力を与えてくれていました。
憲法を踏みにじり、国民の声にも耳を傾けない
これだけひどい政治が行われているけれど、
そのことで若者が立ち上がって行動している
ということに、私たちは希望の光を感じました。
今までにない彼らのデモのやりかたに、若い人の
感性かと思っていましたが、それも勿論あるのですが
彼らが、キング牧師の演説を何度も聞いたり、
そうとう勉強し、話し合いその中からSEALDsの
かたちが生まれてきたのだと、初めてわかりました。
SEALDsの学生が「民主主義ってなんだ?」
と、コールすると国会前に集った人達が「これだ!」
と、応えるのです。
私たちは、そうだよこれが民主主義だよって
心から思い、国会に向かって「これだ!」と叫ぶの
ですが、この本を読みSEALDsの学生が本当に
凄い!と思ったのは、民主主義とはなんだ?という
問いと、とことん向き合い学び考えていると
いうことです。
多分、政治家の人達より民主主義とは何かを
考えているのではないかな~
『「民主主義とは何か?」と考えるのではなく、
民主主義的なことをやってみる。つまり、話し合ってみる
話し合いの中で、相手の意見を聴いて、自分も相手も
少しずつだけど変わっていく、そして共通の地平線が
見えてくる。そんな時に民主主義っぽいものを
感じる。それは、凝り固まった、与えらた制度としての
民主主義ではなく、「僕らの民主主義」の片鱗なの
だろう』
『法案が通るまでも、通った後も、そして次の選挙も
問われているのは政治家ではない。
「民主主義ってなんだ?」その答えをだすのは
ずっとずっと自分達の番なんだと思う。』
『SEALDsで活動するようになってから、私たちの
活動そのものが民主主義なのではないか、とも
考えるようになった。いずれにせよ、民主主義の
不在や空白は、自分達で埋めていくしかないのだ
と思う。社会に民主主義を見つけることが出来ない
この現状を打開したいと願うから、私は民主主義に
賭けたい。』
このSEALDsの学生達のあとがきを読み、私も
自分自身に「民主主義ってなんだ?」と問いかけて
みようと思いました。
本当に、ハッとさせられる本でした。
SEALDsの学生は凄いです!