熟年男の歳時記

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国会議員定数、諸外国と比べて見ると

2011-09-25 08:15:34 | 気になるニュース
新聞の報道によると、野田政権がようやく国会議員の定数削減へ動き出したようだ。増税する前に最優先で取り組むべき課題のひとつとしてやり玉にあげられているので、無視できなくなって来たのだろう。

民主党のマニフェストでは削減数は衆院80、参院40、合計120になっている。現在の議員定数は、衆院480、参院242、合計722だから、実行されればかなりの削減率になる。節約できる税金は、議員の歳費や秘書給与など1議員当たり年間支出額は3千万円程度らしいので衆参での削減が全て実行されても年間36億円の減少にしかならず、金額だけ見ると、財政赤字の改善には焼け石に水ではあるが、姿勢の問題として民主党の本気度を試す試金石とも言えるのではないだろうか。

ところで、常々日本の国会議員数は米国と比べると多すぎではと考えていたが、どうも一概には言えないようだ。

というのも、米国は連邦制の国で連邦議会が扱う法案は、州を越えて連邦が管轄する特定分野だけで、年間の法案成立数は日本の10分の一にも満たないにも関わらず、535人の議員を擁しており、加え州議会には7300人以上の議員が控えているというから、合計7835人にもなる。
また、ヨーロッパ諸国と比較しても人口に対する議員の比率は日本の方が低いようでもある。

各国の制度がまちまちなうえに、日本の場合更に県議会、市議会と続くので諸外国と単純比較できないが、無駄の多い日本、とりわけ700人を越える国会議員は諸外国と比べ多すぎると考えていたが、意外だった。
恐らく、国会議員の働きぶりが見えてこないことや、タレント議員の多さが目に付くあまり、国会議員が多すぎるという印象を招く要因になっているのかも知れない。会議中、居眠りしている議員も拍車を掛ける。

ただ、いえることは、諸外国との比較がどうであれ、ろくに働いていない国会議員は削減するに越したことはない。
定数削減を実現するには紆余曲折があって時間は掛かるとは思うが、立ち消えすることだけは無いよう祈りたい。
コメント (1)
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