what's?? のなんちゃってアスリート日記

陸上競技と筋トレを中心に、日々の生活について書いています。100mで11秒5が当面の目標です。

可哀想なのは時平さんの方?

2006-12-04 22:59:42 | 歴史・文学・思想
先週のNHKの「その時歴史が動いた」はかなり面白かったです。
内容は平安時代初期に政権争いをした菅原道真と藤原時平についてでした。
今まで読んできた歴史の本はほとんどが道真びいきで、
時平は「悪人」として描かれていることが多かったです。
学者上がりの道真が高い地位を得たのをねたんだ時平が讒言をもって道真を失脚させ、
大宰府に左遷したと言うのが通念ですよね。
後に道真は学問の神様として太宰府天満宮に祭られる一方、
時平は極悪人のレッテルを張られてしまうわけです。

しかし先週の番組を見てずいぶんと見方が変わってきました。
それによると道真は、機能しなくなってきた律令制度を改革すべく遣唐使を廃止したり、
独自の制度を取り入れたりしようとして周りからの反感を買ってしまったようです。
それを見かねた時平が政権を奪取し、新たなリーダーとして政治改革に乗り出すのです。
その結果、時平は優れた政治手腕を発揮し、「延喜の治」として高い評価を得たそうです。
また、初の勅撰和歌集である「古今和歌集」の作成を命じたのも時平です。
大鏡にも「やまとだましいのいみじくおはしたる人」とあり、優れた政治家だったことが窺えます。

やはり日本には「判官贔屓」が根強いんですかね。
時平はある意味その被害者なのかも知れませんね。
時平が早死にしたことも、道真の祟りということになっていますが、どうなんでしょうか??
もっと長生きしていれば、後世の評価も変わっていたかもしれませんね。

以前も書いたように、こういう話は大好きです!
物事をいろいろな角度から見ることの大切さを教えてくれますよね。
またこういう話があったら書こうと思います。
それでは。