◇東大本郷キャンパスで描く
新緑がまぶしい4月下旬、東京都心部に出て久しぶりの写生会。
週間天気予報では怪しげな予報が出ていて、中止・決行と揺れ動いたが、結局
2・3日前に持ち直し、これ以上ないくらいの写生日和となった。
いつも柏近辺かせいぜい松戸、安孫子辺りで写生会を行っていたが、今回は
先生が担当している荒川区町屋のスクール受講生と合同写生会ということで、
13人という大所帯になった。
東大キャンパスは、昔白山・旧原町に住んでいた頃に子供を乳母車に乗せて、
西片町を通ってよく遊びに行った。今でも構内を乳母車で行き交う若いカップル
が何組もいて、遠い昔を思い出させた。
昭和43年、学生運動が盛んなころは、放水で洗われる「安田講堂」がよくTV
に映った。この頃は「五月祭」でも立て看板が林立していた。これまた既に遠い
記憶である。
絵になる場所がいくらでもあるという触れ込みであったが、「三四郎池」も法文
系建物のアーチも捨てがたいとはいえ、なかなか構図が取りにくく、ついに広大
な「総合図書館」を取り上げてしまった。しみだらけの古びた建物雰囲気が捨て
がたかったから。そのうち脇の新緑も取り入れなければなどと欲を掻いて、中途
半端(主題が判然としない)な仕上がりとなってしまった。
(フリーソフトで自分なりのマット・額縁を作り、サインも入れて、ちょっと遊んでみ
ました。)